「またトラ」の衝撃~1930年代大恐慌以来の世界的危機も?
アメリカ大統領選で予想以上の大差で勝利したトランプ氏。ただ、その外交姿勢や「トランプ関税」などにより国際情勢の緊迫化や世界経済悪化も懸念される(写真:ブルームバーグ)
足元のマーケットで起きている事象や注目テーマについて、過去の歴史をもとに株式投資のヒントを探る連載「賢者は歴史に学ぶ」の第34回。アメリカ大統領選でトランプ氏が予想以上の大差で勝利した。これはアメリカ政治の底流で1930年代の大恐慌期以来の歴史的な地殻変動が起きていることを示しており、今後も影響は広がるだろう。一方、トランプ氏の政策については、トランプ減税延長や法人税引き下げ、規制緩和など景気拡大と株高が期待されるが、その反面、同氏の外交姿勢や「トランプ関税」などにより国際情勢の一段の緊迫化や世界経済の悪化が懸念される。究極のリスクシナリオは、1929~1930年代の世界大恐慌から戦争突入という危機の再現だ。そうならないために、当時の危機の教訓をしっかりと学ぶことが重要だ。
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岡田 晃