クルーズ船のカーニバル、コロナ禍を抜け"復活ののろし"
太平洋に停泊するクルーズ船「カーニバル・ミラクル」(写真:Kevin Carter/Getty Images)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は、クルーズ船運航の世界最大手、カーニバル(CCL)を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)クルーズ旅行はコロナ禍で大きく需要が減少したが、経済再開とともに需要は回復傾向にある。コロナ禍で拡大した借入金の支払利息負担が重い状況が続いてきたものの、業績改善とともに負債の返済も進み、コロナ前の利益水準への回帰が見えてきた。 カーニバルは1974年に設立されたクルーズ船運航の世界最大手で、乗客数は年間1200万人超に達する(前2023年11月期実績)。主力の「カーニバルクルーズライン」をはじめ、「プリンセスクルーズ」や「コスタクルーズ」のほか、高級路線の「キュナード」など、買収等によって価格帯や拠点の異なる9つのクルーズラインを展開している。 前期末時点の就航中および就航予定の船舶数は計92隻で、定員数は25万人を超える規模を誇る。地域別の売上構成比は、北米:欧州:豪州アジアほかが、それぞれ約61%、約30%、約9%となっている(前期実績)。
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大和証券 米国株執筆班