トランプ発の荒相場を乗り越える米国で注目の投資法とは
関税引き上げなどを表明するトランプ返り咲きで、来年の株式市場には一部不透明感も(写真:ブルームバーグ)
今年も年末を迎え、来年の相場見通しが話題となる時期となった。アメリカ大手証券会社による2025年末S&P500指数の目標株価平均値は6199ポイントで、先週末11月22日終値の5969.34ポイントに対して4%の上値にとどまる。 ただし、トランプ次期大統領の閣僚人事と当面出てきそうな政策を見極めている最中で、今後新たな目標株価を公表する証券会社のストラテジストも多いとみられる。先週2025年相場見通しを発表したゴールドマンサックス(ゴールドマン・サックス・グループ< GS >)、モルガン・スタンレー( MS )とも、6500ポイントとしていることから、この辺りに収斂していく可能性が高そうだ。 6500ポイントであれば、現在値からの上昇率は9%となり、過去30年の平均値(1993~2023年)の8%を上回り、良好なパフォーマンスが継続すると言えそうだ。 基本的なマクロ環境としては、経済および企業業績の成長が続く一方、債券利回りは現水準辺りで維持され、2024年と同様の好投資環境が続くと見込まれている。 ただし、ゴールドマンサックスのストラテジストは「幅広い関税引き上げの可能性や債券利回りが一段と上昇する可能性など、イベント・リスクは引き続き高い」として、株価のボラティリティは高くなる可能性があると指摘している。
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榮 聡