新型ポルシェ911にカレラTが登場 カレラ比-42kgの軽量化を施したMT専用のスポーティ・モデル
カブリオレを新たに追加
ポルシェが911タイプ992のマイナーチェンジ・モデル(992.2)に「カレラT」を追加し、その予約受注を開始した。 【写真31枚】タイプ992.2型に進化した「新型ポルシェ911」に追加された軽量を武器にスポーティに仕立てたモデル、「カレラT」の詳細画像をチェック ◆カレラ以上、カレラS未満 「カレラ」と「カレラS」の間というポジションに立つカレラT。軽量ウインドウや断熱材の削減など、カレラに対して最大で42kg軽くすることで、走りの性能を高めたモデルだ。992.2ではMT専用モデルになり、さらにカブリオレも設定されるようになった。 ◆カレラT用にちょっと変更 エクステリアは、カレラGTSにも導入されたリップ・スポイラーをフロントに装着。リア・クォーター・ウインドウには、MTのシフトパターンを図案化したステッカーが貼られる。リアの車名ロゴはバナジウムグレー、リア・グリルやドア・ミラー、前20/後21インチのホイールはバナジウムグレーメタリック塗装で仕上げた。 インテリアでは、オープンポアの積層ウォールナットを用いたシフト・ノブが目を引く。シフト・レバー手前のMTロゴ入りバッジ、ダッシュボード助手席側のシフトパターン・プリントも、MT専用車であることを主張する。室内のファブリックに施されるタータンチェック柄は、カレラT専用パターンだ。 ◆エンジン出力はカレラと同じ エンジンは3.0リッター・フラット6ツインターボはカレラと同値の394ps/450Nmを発生。駆動方式は後輪駆動で、トランスミッションは、これまでカレラ用に用意されていた7段ではなく6段MTのみの設定となる。0-100km/h加速と最高速度は、クーペが4.5秒/295km/h、カブリオレが4.7秒/293km/hだ。 シャシーは、10mmローダウンした「PASM」、アダプティブ・スポーツ・サスペンションを装備。また、カレラT初採用となる4輪操舵には専用チューニングが施され、あわせてステアリング・レシオをよりダイレクトな設定に変更した。スポーツクロノパッケージは標準装備。 価格は、クーペが1865万円、カブリオレが2114万円。ハンドル位置は両ボディともに左右のいずれも選択可能だ。 文=関 耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎