ヴィッセル三木谷会長も「マシ」と矛先を収める…W杯予選出場後の代表国内組の隔離期間が14日から6日に短縮決定
17日からは19人の国内組が招集されている代表合宿が千葉市内でスタートした。 ウズベキスタン戦の代わりに大学生とのトレーニングマッチが組まれた21日をもっていったん解散し、22日の代表メンバー発表をへて、帰国してくる海外組を含めて再編成された陣容で24日から中国戦へ向けてあらためて始動する。 初日の練習に先駆けて、午前中にオンラインでメディアに対応したFW武藤嘉紀(29・ヴィッセル神戸)は約3年ぶりに復帰した代表でアピールを続け、アジア最終予選のメンバーへ生き残っていく覚悟をこんな言葉で表していた。 「選出していただければ、隔離のことはもちろん考えずにすべての力を発揮したい。その後はチームと練習できなくても自分のコンディションを上げる術を経験しているし、何よりも隔離が終わってコンディションが悪くなっていたら元も子もないので」 この時点で武藤を含めた選手たちが知る由もなかった隔離期間の短縮は、午後のトレーニング前に行われたミーティングで反町委員長から伝えられた。 アジア最終予選のメンバーに引き続き選ばれた国内組は、サウジアラビア戦から一夜明けた2月2日から隔離対象となり、6日目となる7日まで宿泊ホテルと練習場だけを、外部との接触をいっさい遮断する「バブル」のなかで行き来。隔離3日目の4日に、最初の新型コロナウイルス検査を受ける。 海外組のように隔離なしで出国し、すぐに所属クラブへ合流することはできない。それでも隔離期間が6日間に短縮され、その間もしっかりトレーニングを積める環境を、反町委員長は「クラブの方々にもある程度、理解していただいた」と振り返る。 「細かい話をすれば、検査を2月7日の例えば朝一番で受けて午前中に結果が陰性が確認されればその日のうちに近い場所ならば7日午後には練習に参加できる形です」 こう語った反町委員長によれば、さらなる短縮はないと政府から示されたという。それでも、シーズンの開幕を控えた大事な時期に、長期にわたって所属クラブを留守にする最悪の事態は回避できた。国内組の選手たちは今後に関して何も憂うことなく、アジア最終予選のメンバー入りをかけたアピールを加速させていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)