【イメージディレクター ORIHARA】「Ado」のビジュアル、「てにをは」のMVを「ファッション」で読み解く
纏う人のスタイルを生かす衣装
ースタイリストとしての視点で、キャラクターに着せる衣装のこだわりはありますか? 私自身は「型紙」が変わっている服が好きなんです。Yohji Yamamoto、sacai、tanakadaisuke。HAREにも面白いシルエットのものがありますよね。高知のよさこい祭りの衣装などにもとても惹かれます。 ーしなやかさを感じさせながらも、肌をほとんど見せない衣装デザインですね。 人間の体のラインって、すごく綺麗ですよね。だからその線を生かした衣装を描きたいと思うけれど、露出の方向性を一歩間違えると品を損なってしまいかねない。なんとかそこに抵抗したいという思いがあります。だから服が持っているフォルムや動いたときのドレープをうまく利用しながら、着ている人のスタイルを生かすような衣装を心がけているところがあります。
ーイラストレーターの解釈を変えるような活動をされてきたORIHARAさんですが、最後にこれから挑戦してみたいことを教えてください。 「写真集」を出したいです。「イラスト集」ではなく、人の多面性をイラストという手段で出力したような、イメージディレクターとしての経験が生きる作品にしたいです。 [1] 創作企画:参加者が同じテーマや世界観の中で自由にキャラを創って交流するインターネットコミュニティの一種