日銀・黒田総裁会見1月21日(全文2)今年注視すべきはやはりコロナ
じっくり目指すということなのか
ロイター:すいません、ロイターの木原ですけれども、政策を効果的にするといった場合なんですが、おっしゃったように需給ギャップと、インフレ期待によって、2%の達成を目指していった場合、どちらも今弱い状態の中で、効果的というのはより長く続けることによって、長い時間を掛けてじっくり目指すということなのか、それともこの波及チャネル自体についてもどれぐらい今、日本で効いているのかを検証した上でもっと違うやり方、枠組みは変えない中でも、チャネルについてもちょっとオープンに議論をしていくということなのか、その辺ちょっと伺いたいというのが1点目と。 すいません、これも副作用の一方で効果とおっしゃった場合、政府が今、成長戦略でいろいろポストコロナを見据えた政策を打って、企業のいろんな設備投資を後押ししたりしてますが、そういったものもやはり長期的には2%の物価目標達成に帰すると思うんですが、そういう政策を日銀として後押しをするスキームを考えたり、そういったことは点検で議論になりうるんでしょうか。 黒田:両方とも、具体的なことはこれから点検するわけですので、先取りして申し上げるわけにはいかないわけでして。趣旨は、先ほど申し上げたように、効果的、持続的な政策運営、イールドカーブ・コントロールといった枠組みの維持した下で、資産買い入れ等についていろいろな効果を点検して、改善すべきところがあれば改善するということであります。 政府の政策との関係というのは、個々に政府と政策をリンクしてやるということはあまりありませんけれども、例えば現在の資金繰りの特別オペなどは、明らかに政府による無利子・無担保の融資のバックファイナンス的な意味もあって、それが両者がうまく協調して効果を持ってるということであると思うんですけども、点検の関係で何か特別な、そういうことがあるというふうに前もって申し上げることはできないと思います。 【書き起こし】日銀・黒田総裁会見1月21日 全文3へ続く