人前で話すのが苦手な人でもメキメキ上達する…内向型タイプの50歳が話術の訓練をした最も効果的な場所
■内向型人間の会話術1 名刺をフックに会話を始める 内向型人間の最強のお助けアイテムは名刺です。相手が興味を持って質問をしたくなるような名刺を持つことがまず大事です。そして、こちらも相手の名刺をよく見て、会話の端緒とします。 よく名刺をもらってすぐにしまってしまう人がいますが、それはもったいないです。名刺に書かれていることだけでも、かなりの情報が得られます。名刺を読み解くだけで、「東日本橋駅に会社があるのですね。近くに、おいしい中華料理店がありますよ」「PR戦略室って、どういうことをやっていらっしゃる部署なんですか」など、スムーズに会話を始めることができます。 ■内向型人間の会話術2 相手に興味を示し、相手の話を聞く どんな人であっても自分に興味を持ってもらえるとうれしいものです。相手に対して自分が関心を持っていることを伝えることで、距離感を縮めることができるのです。そのためにも積極的に相手に質問をして、話をしてもらうことです。 会話術の本などでは相手に8~9割方、話してもらって自分の話は1~2割にとどめるとありますが、まさに私もそれを実行します。質問といっても難しいことを聞く必要はなく、「出身地」「居住地」「趣味」「仕事内容」「専門分野」「過去の勤務地」などでいいのです。もちろんあまりプライベートなことや、相手が触れてほしくなさそうなことには深入りをしません。 たとえば、相手が「映画が趣味です」ということなら、「最近はどんな映画を見ましたか?」「いつから映画にハマったのですか?」などと深掘りをしていくと、リアルにその人の人柄などがどんどんわかってきます。 誰でも承認欲求というものがあります。自分の話が十分にできると、承認欲求が満たされ、こちらに好意を持ってもらうこともできます。
■内向型人間の会話術3 共通点を探る 次に相手と自分の共通点を探ります。 「内向型人間の会話術②」で相手に質問をして答えてもらう中で、共通の趣味があったり、同じ地方に住んでいたことがあったり、何らかの共通点があればそこをピンポイントに広げていくことができます。 あとは、できるだけ共通の知り合いを探そうとします。共通の知り合いがいれば、その人と自分とのエピソードを披露するなどすると相手に親近感を持ってもらえます。もちろんその共通の知人を下げるようなエピソードはNGで、「遅くまで飲んで泥酔してアパートまで担いで帰った」ぐらいの微笑ましい話がいいと思います。 あるいは相手と共通の知人が知り合ったきっかけを聞くと、それはそれでまた話が広がっていくものです。そこで話が盛り上がったら「3人会」を開くという話に発展する場合もあります。 「3人会」とは私の勝手な定義で「共通の知人を介した3人での食事会」のことです。 ■内向型人間の会話術4 話が途切れたとき、沈黙が続いたとき 相手と話しはじめても会話が続かないという悩みは、内向型人間にとってはありがちかもしれません。そんなときも、やっぱりお助けは「質問」です。 相手に話をしてもらい、「聞き役」に徹すれば、話題に困ることもありません。 そこでのコツは質問をしたら、一問一答で終わるのではなく「深掘り・横展開」していくことだと思います。 会話が続かないという人は「一問一答」になっていないか、チェックしてみてください。あるいは、最近聞いた面白い話(あるある話)を3つぐらい用意しておいて沈黙が続いたときに、その話を提供することで話を盛り上げるのもいい作戦です。 あとは話が途切れてもあまり気にしないことも大事だと思います。「途切れてもいい」と開き直れば、気がラクになります。