そんなナバナ!! ハクサイのナバナがおいしいなんて【やさいの時間10・11月号こぼれ話】
『やさいの時間』10・11月号では、特集「冬越し野菜のススメ」で《ホロ苦さが魅力 ナバナ》、「さすてな菜園プランター」で《ルーツに学ぶナバナ3種 食べ比べ!》と2本のナバナについての記事を掲載しています。ウェブだけで読める「こぼれ話」では、いろいろなナバナについて紹介していきます。 みんなのナバナの写真
そもそもナバナって何?
ナバナ(菜花、菜の花)は、広くはアブラナ科アブラナ属の花の総称です。その中でも野菜としては、とう立ちした茎葉や蕾を収穫するために栽培する種類、特に在来ナタネ(アブラナ)、西洋ナタネ(セイヨウアブラナ)をナバナ、ナバナ類と呼んでいます。 ※10・11月号《ホロ苦さが魅力 ナバナ》では、在来ナタネを東洋系ナバナ、西洋ナタネを西洋系ナバナという呼び方にしています。 早春~春に青果店やスーパーマーケットで「菜の花、ナバナ」として売られているのは、基本的に在来ナタネか西洋ナタネのどちらかです。在来ナタネは葉色が薄く、葉がやわらかいのが特徴。 西洋ナタネはのらぼう菜や三陸つぼみ菜、かき菜、芯摘菜など、地方品種が各地で栽培されており、在来ナタネより葉の色が濃く、苦みが少ないのが特徴です。
ナバナの仲間にもいろいろある
10・11月号《ルーツに学ぶナバナ3種 食べ比べ!》では、在来種のナバナ(在来ナタネ)のほかに、イタリアで食べられているナバナの仲間チーマ・ディ・ラーパと、中国で食べられているナバナの仲間コウサイタイを紹介しています。 そのほかコウサイタイ同様中国で成立した野菜で、暑さに強く、春から秋まで繰り返しとう立ちするサイシンや、コウサイタイとサイシンを元に生み出されたオータムポエム(別名アスパラ菜)など、とう立ちした茎葉や蕾を食べるナバナの仲間にも、いろいろな種類があります。
ハクサイやルッコラのナバナの味は?
本来、とう立ちしないように栽培し、葉を食べるアブラナ科の野菜の中にも、とう立ちした茎葉や蕾のおいしい種類があります。 「やさいの時間」講師の藤田智さんは、よく「ハクサイのナバナは本当においしいです」と力説しています。たしかにハクサイのナバナはくせがなく、甘みがあります。