「禁断の扉は閉める!」長与千種の後継者・彩羽匠が尾崎魔弓との大流血戦を制してAAAWシングル王座奪還!
8日、東京都・後楽園ホールにて『Marvelous後楽園ホール大会』が開催。彩羽匠が尾崎魔弓からAAAWシングル王座を奪還した。 長与千種率いるMarvelousは、OZアカデミーの尾崎魔弓率いる【正危軍】の侵略を受けている。 MarvelousとOZアカデミーは“大人の事情”で長年絶縁状態というのが暗黙の了解であったが、昨年5月のMarvelous7周年大会で尾崎魔弓が乗り込んできて彩羽匠を流血葬にしたことで因縁が勃発。閉ざされていた“禁断の扉”が開いたことでMarvelousと正危軍は血みどろの抗争へと突入していった。 昨年8月には尾崎が桃野美桜を破って22年ぶりのAAAWシングル王座を戴冠。今年1月には桃野がOZアカデミー認定無差別級王座を奪取し、団体の至宝が互いの団体へと流出する睨み合いへ。しかし、今年4月に行われた尾崎vs桃野のダブル王座戦を尾崎が制して二冠王戴冠。Marvelousは完全敗北を喫した形になっている。 今年5月の後楽園ホール大会では、彩羽匠&桃野美桜vs【正危軍】尾崎魔弓&雪妃魔矢という互いのツートップが激突するタッグマッチが実施。 この試合では、尾崎があまりにもえげつない角度のライガーボムで桃野をアゴからぶっ刺したことで一時は桃野が戦闘不能に。これに彩羽は今までにないほどのブチ切れを見せた。 彩羽は8月の後楽園ホール大会でのAAAWシングル王座戦を要求。これに対して尾崎は彩羽vs正危軍3人の公開処刑とも呼べる査定試合を課したが、彩羽はなんとかこれをクリア。“大人の事情”も絡んだガチ因縁の決着戦となることが期待されていた。
試合前にはベルトを挟んだ記念撮影が行なわれることが慣例であったが、尾崎はベルトを放り捨ててこれに応じない傍若無人ぶりを見せる。 静かな怒りを燃やし続けていた彩羽はゴングを待たずに奇襲をかけるが、尾崎は鼻で笑いながら軽くいなし、チェーンやイスを使って彩羽をボコボコに。レフェリーが反則負けをコールしようとするが、この試合での完全決着を求める彩羽が必死で止めて試合を反則裁定なしのルールに変更させる。 彩羽は正拳突きやイス攻撃などなりふり構わぬラフファイトを解禁するも、餅は餅屋。尾崎は多彩なイス攻撃やチェーン絞首刑などで圧倒。チェーン裏拳連打からのテキーラサンライズと畳み掛けて試合を決めにかかる。 しかし、彩羽は自身に繋がれたチェーンを引き寄せながら尾崎にハイキックを連打。尾崎の毒霧を回避したうえで自身も毒霧を噴射して視界を晦ませ、ランニングスリーで叩きつけて3カウントを奪った。 1年ぶりに至宝をMarvelousに奪還した彩羽だったが、喜びの表情は無く「もうOZとは関わらない!もうこれで終わりだ!禁断の扉は閉める!」と悲痛な声で叫ぶ。 尾崎はそんな彩羽をせせら笑い「尾崎魔弓様様様がマーベラスに出向いてやってこじ開けた禁断の扉、勝手に閉めんなよ。1回勝ったくらいで何言ってんだよ。まだまだ戦いは終わんねーよ。終わりませ~ん!禁断の扉は閉めません!」と飄々とした様子で退場。まだまだMarvelousとOZアカデミーの因縁は続いていくことになりそうだ。 その後は、桃野美桜、Maria、川畑梨瑚と所属選手たちが続々とリングに上って彩羽に挑戦を表明。彩羽は9月の新木場大会で3人へ巴戦を課し、その勝者と防衛戦を行うことを決定した。