【50歳からの断捨離®道/キッチン編】片づけられない人の口癖は「せっかく」「もしかして」「めんどくさい」
断捨離®とは「断つ」「捨てる」「離れる」。ヨガの「断行」「捨行」「離行」の3つの頭文字を合わせたもの。単にモノを整理する、捨てるということではなく、モノと自分の関係を見つめ直し身の回りを片づけていく方法。自己探訪メソッド。50代の断捨離トレーナー佐藤ひとみさんに、断捨離の極意を教えてもらった。
「こんにちは、佐藤ひとみです。今回からは我が家のキッチンをごらんいただきながら、断捨離の実践例をご紹介していきます。 セミリフォーム済みの築30年のマンションが現在の住まい。壁際に置いてあるキャビネットや冷蔵庫、レンジなどの調理家電は以前の家から持ってきたものです」
キャビネに収められている家電は電子レンジとトースター、ベーカリー(中段の白いもの)。調理家電の周りには、ものをぎっちり詰め込まない。このように隙間を空けて置くことで生活感が抑えられ、モデルルームのようなたたずまいに。ちなみに炊飯器は持っておらず、お米は圧力鍋で炊いている。
「台所の写真を見た編集部の担当の方から、『ゴミ箱はどこにあるんですか?』と聞かれたのですが、ゴミ箱はここです」
「そして私が台所に立ったときに目にする風景は、こんな感じになります。リビングが見渡せるよう、リフォームのときにシステムキッチンの吊り戸棚や壁を取り払ってもらいました」
「システムキッチンで一番目立つのが、シンク。ここがすっきりきれいなだけでもキッチンの印象はだいぶ変わるんですよ」 シンクの左横に置いてある花柄のものはダスター。水に濡らすとあっという間に柔らかくなり、乾くとパリッパリに硬くなるタイプのものを長年愛用。その理由は「乾くのが早いほうが清潔に保ちやすいから」。大判のものを購入し、半分に切って使用。 「私は使い終わったら、シンクはさっと拭き上げています。そうすることで、ヌメリや水あかと無縁でいられて清潔ですし、何よりもピカピカの蛇口やシンクは自分が台所に立ったときに気分がいい! 整えられた気持ちのよいキッチンは、このあと再びここで作業をする自分へのおもてなしになります」