【50歳からの断捨離®道/キッチン編】片づけられない人の口癖は「せっかく」「もしかして」「めんどくさい」
こちらの写真は、そのときに処分した鍋。 「重ねてしまうと、下になっているものを使うとき、いちいち上のものをどけないとならなくなり〝ワンアクションで出せる、しまえる〟ができなくなるからです」
「フライパンも同様です」 以前フライパンはステンレスのものを含め5つ持っていたが、重くて年齢とともに使いにくさを感じるようになってきたのと、卵料理がくっつくようになったタイミングにて、全て処分。そして軽くて蒸し物にも使える『ベルーナ』のフライパンを新たに2つ購入。自分にとってそのモノを使っているとき快適なのかどうかを、都度判断していくのも断捨離。そしてフライパンの隣に置いてあるのは圧力鍋。鍋類はできるときに磨き、なるべくピカピカを保っている。
この写真は処分したフライパン。 「限られたスペースに取り出しやすく仕舞いやすく、なおかつ美しく、モノを収めていくには、まずモノを絞り込む作業が必要です。家を片付けられないと悩んでいる方が、モノを手放そうとする際によく口にする言葉があるのですが、それは『もったいない』です。 また『せっかく』『もしかして』『めんどくさい』が口癖になっていたら要注意。 『せっかく』手に入れたのに……過去執着 『もしかして』また使うかも……未来不安 『めんどくさい』やりたくない……現実逃避 みなさん、そんな思いが複合しています。そしてそんな思いを無自覚に『もったいない』という言葉に包んで発しています」
モノより自分が主軸、過去や未来より今を一番に考えるのが断捨離
「『まだ使える』なども、モノが主軸の言葉。でもそれが『まだ使いたい・まだ使う』であれば、その人自身が主軸になります。『まだ使える』からとっておくのと、『まだ使いたい』からとっておくのでは全然違うのです。 『もったいない』のはモノだけでしょうか? その言葉の中身を検証することなく、スペースが限られたなか、使わず置きっぱなしになっている現在の状態のほうが、よほどもったいない空間のあり様ではないでしょうか。モノを所有することによって、そのひとつひとつに付随する、メンテナンスの時間や労力、引いてはモノに明け渡した自分の空間はもったいなくないのでしょうか? また『いつか使う』の『いつか』は、いつやってくるのでしょう?『痩せたら、着るかも』だって、痩せたらそのとき。痩せた自分に似合う服を吟味して買えばいいのです。 このように来るか来ないかわからない未来のことではなく、〝今〟を第一に考えるのも断捨離の考え方なのです」