着陸直前のはやぶさ2 JAXA会見(全文1)降下に備えて探査機の設定を変更
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、記者会見を行い、小惑星「リュウグウ」へのタッチダウン(着陸)間近の小惑星探査機「はやぶさ2」の現状について説明した。 【動画】タッチダウン直前の「はやぶさ2」の状況は?JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「タッチダウン直前の「はやぶさ2」の状況は?JAXAが会見」に対応しております。 ◇ ◇
タッチダウン運用についての説明
司会:本日は説明会にお集まりいただき、ありがとうございます。定刻になりましたので、小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会を開催いたします。まず初めに登壇者の紹介をいたします。皆さまより向かって左手から、JAXA宇宙科学研究所、研究総主幹、久保田孝。続きましてJAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチーム、ミッションマネージャ、吉川真の2名でございます。私は本日、司会進行を担当いたします広報部、報道・メディア課の永松です。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは登壇者より小惑星探査機「はやぶさ2」の現状について説明を行います。よろしくお願いいたします。 吉川:本日もお忙しい中いらしていただきまして、どうもありがとうございます。早速ですが資料に基づいてご説明いたします。本日の資料なんですが、2月6日の記者説明会の資料とかなり重複していますので、その部分ははしょって、今日は質疑応答の時間になるべく時間を割きたいと思います。 では早速、資料の2ページ目ですけれども、本日の内容としましては、まさにもう今日から始まっていますが、タッチダウン運用ということと、BOX-B運用と書いたんですがタッチダウンの場所が写っている写真もありますので、今日ご紹介したいと思います。で、目次になります。 次のページ、4ページ目と5ページ目はいつものページですので省略しまして、6ページ目なんですが、現状まさに今日から、今日の朝からタッチダウン運用ということで始まっております。今日は降下のための準備ですので、特に人数は少なめの人数で運用しているということになります。あしたからが本格的な運用になります。 次のページ、7ページ目なんですが、これは前回とほとんど同じなんですが図を変えました。この図で紫色の丸い地点がありますけれども、前回ここを、これを含む領域をL08-E1と呼んでいたんですが、もう最終的にこの丸の中に探査機は降りるということで、ここを特定した図にしてあります。ターゲットマーカ、このTMというところにターゲットマーカがあるんですが、ここからだいたい4メートルほど離れたところに中心がある場所ですね、失礼しました。ここを目指して金曜日の朝、タッチダウンをするということになります。そのほかの情報は前回と同じです。 それから次のページ、これが前回の図ですね。念のため上げました。この8ページの図の緑の線で囲われた領域が最終的に選ばれたL08-E1という領域なんですが、この中の先ほどの前のページの、この紫色の丸の中に降りるということになります。 次のページ、9ページ、これは前回と同じ立体的な図になっていまして、さらに次の、これも前回と同じなんですが、動画にしたものです。一応お見せしますと、このような感じで、この緑の丸の中を目指すわけですけれど、結構周りはでこぼこしていますので、きちんとナビゲーションをしないといけないということになります。 次いきます。この図も前回とほとんど同じなんですが、時刻が若干変わっています。特にタッチダウンの時刻が、今の予定ですと地上時刻では8時25分ということになります。金曜日、2月22日の8時25分、これは地上で分かる時刻になるんですが、いずれにしてもこの時刻はずれる可能性が高くて、プラスマイナス30分ぐらいはずれる可能性がありますのでご承知置きください。そのほかはほとんど変わっていません。 それから次の図も似たような図、前回と似てるんですが、少し修正しました。探査機が上空から降りてきて45メートルでホバリングをすると。これは前回と同じです。その45メートルのところではLIDARとLRF両方で距離を測っているわけですが、ホバリングをしながらターゲットマーカを捕捉すると。捕捉が終わると降下を開始して8.5メートルまで降りるんですが、その途中で距離の測定がLRFのほうに変わります。そのあと8.5メートルでいったん止まって姿勢を変えて、さらに平行移動してから今度、放物線で降下すると。ここら辺は前回ご説明したとおりになります。表面に触ってすぐに上昇するということになります。 次のページも、これも前回と同じなんですが、一応アップデートした動画になります。これは10倍速の動画でして今、流しますと、このような感じで、まず探査機が8.5メートルのところを平行移動して、ここですね、平行移動します。ターゲットマーカから少し離れますけれども、そのあと姿勢をちょっと変えて、今、姿勢を変えているところですね。ここで少し静定します。姿勢とか位置が収束してから降下を開始するということになります。で、降下を開始したということですね。これは前回と同じ、特に変わってはいません。で、表面に降りるというところまでです。