着陸直前のはやぶさ2 JAXA会見(全文1)降下に備えて探査機の設定を変更
タッチダウン運用はいつ開始したのか
読売新聞:すいません、読売新聞のトミヤマと申します。3点確認させてください。今日タッチダウンの運用が始まったと思うんですけど、何時ごろから始まって、具体的には今日はどういったことをしたのでしょうか。 吉川:タッチダウンのシフトですね。最初のシフトは今朝の6時半から始まっています。今日は降下はしないので探査機はホームポジションにいますので、あしたからの降下に備えて探査機の設定を変えるということをやっています。探査機にいろんな情報を送るわけですけれども、それを探査機の、降下をするためのデータを送っていることになっています。 読売新聞:本日、向けて設定を切り替えるなどの作業をしているということなんですか。 吉川:はい。そうですね、あしたから探査機が降りだすと、降りるための情報を探査機に伝える必要があるので、それをあらかじめ情報を伝えていくことで、今日はそれほど大きな作業ではなくて、まずは情報を送って、だいたい情報のほうは送り、済んだということになります。 読売新聞:すいません、降りるための情報っていうのはどういうことを指す。 吉川:例えば探査機がいつから降下を開始するかとか、降下をしながら探査機、自分自身の位置を正確に把握するわけですけれども、その把握の仕方とか、あとなんですかね。ミッションのスケジュールみたいなのですかね。そういったもの、幾つかの、ホームポジションにいるときと降下するときでは探査機が持っている情報が違うので、それを書き換えているということになります。 読売新聞:2点目の質問なんですけど、ずれるから質問自体にそんなに意味はないかもしれませんけど、前回言っていた時間と今回、8時25分ぐらいですか。この時間が変わったのって何か理由はあるんですか。 吉川:特に大きな理由はなくて、シーケンスですね。これは特に変わったのはタッチダウンのところですけれども、タッチダウンっていうのは前回お話ししましたように完全に自律でやっているわけですね。自律というのは時間どおりに動くというよりは、探査機が例えばホバリングをして、ターゲットマーカを捕捉するのに掛かる時間っていうのはやってみないと分からないわけですよね。捕捉したあと探査機が降下をして、また姿勢を変えるのですが、それが落ち着くような時間っていうのもやってみないと分からないんですが、そこら辺の設定値を、想定の値を少し変更したということです。 読売新聞:確認になるんですけど、スライドの7ページのところでおっしゃっていたターゲットマーカとの距離の4メートルは中心じゃなくて外接円との距離なんですかね。 吉川:ほぼ中心と、ターゲットマーカの距離、水平距離です。 読売新聞:じゃあ円自体の距離はもう2メートルとか1メートルとかそれくらい、円の半径が3メートルなんですね。 吉川:ええ、円の半径は3メートルなので、概説、これは大ざっぱな図ですけど、1メートルぐらい。 読売新聞:1メートルぐらい、はい、分かりました。ありがとうございます。 司会:ほかに質問のある方いらっしゃいますでしょうか。では右側のパートの、後ろの、今手を上げてらっしゃる方。 【書き起こし】着陸直前のはやぶさ2 JAXA会見 全文2に続く