都立トップの日比谷高校。模試の結果を比較されるのは、つねに「東大進学率」を競う私立高校
さんきゅう倉田です。 芸人をしながら、東京大学に通っています。現在は教養学部の2年生で、来年から経済学部に進学します。いつも東大の良さや学生の素晴らしさなどを寄稿しています(たまに悪態)。 【表】東京大学の合格者のうち、上位の出身校〈中高一貫校〉は? たまには自分のことも扱いたいと思います。 来年1月に小学校の同窓会があります。 中学受験をして私立に行った友人たちとは卒業以来会っていません。 当時のぼくは、自分の賢さがどの程度か測ることができませんでした。 なにせ成績は中の中、先生に怒られることも多かったし、褒められることは全くなく、親にすら何かで評価された経験がほとんどありません。他人からの評価とは無縁の子供時代。 自分自身も当然、自分を評価しません。悪いとも思わないけれど、良いとも思わない。だから、頑張ることもない。 そのような子供を周りの友人たちはどう思っていたのでしょうか。「勉強も運動も普通で、授業中はうるさい」くらいに思っていたかもしれません。 だから、同窓会で会ったら、「東大に入るほど頭が良かったっけ?」と聞かれそうです。 そのような予測のうえで、小学校のときの自分がどうだったか振り返ってみました。 ※TOP画像はイメージ画像です。実際の日比谷高校の最寄駅は、永田町駅・赤坂見附駅・溜池山王駅・国会議事堂前駅になります。
小学生のさんきゅう倉田少年
まず、成績はABCの3段階でオールBでした。3段階の評価が始まる4年生になってから卒業までずっとB。 Aの数はクラス内で決まっていて、先生にはまっていないとAが取れません。試験はほとんど100点でしたが、他の児童の点数はわからないので、「自分がAを取れないのはみんなも100点だからだ」と思っていました。 試験の点数というのは、上限があるし、公立の小学校の試験のレベルなんてたかが知れています。賢さの尺度として心許ない。 小学校の友人たちに、当時の自分を説明するために、試験の点数を持ち出しても栓なきことでしょう。 当時の自分の優れていた点として挙げるならば、期待値の計算、合理的な推論、そして記憶力の3つです。