マレーシアのマハティール首相が会見(全文2)途上国にゴミを送らないで
マレーシアのマハティール首相は30日午後、東京・千代田区の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。 【動画】未来の日本とマレーシアの関係は マハティール首相が会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「未来の日本とマレーシアの関係は マハティール首相が会見」に対応しております。 ◇ ◇
中国を一度も侵略したことはない
マハティール:ヨーロッパはかつて力があったとき世界を征服しました。中国はわれわれ征服しておりません。そして私たちは中国と2000年貿易をしています。そして、さまざまなものを取引してまいりましたけれども、決して一度も侵略したことはありません。そして私たちはヨーロッパでも関係を1509年に確立しました。ポルトガルが2年後来て、マレーシアを征服しました。中国は今のところマレーシアを征服しておりません。従って、おそらく中国はよそを征服するのは良くないと思ってるのでしょう。そうすれば、やはり【*セキ00:24:49】ある国になれるというふうに思っています。 われわれとしては、ぜひ平和になってほしい。このような対立は少なくとももっと緩和してほしいと思っています。アメリカ、そして中国の間はもう少しいい関係ができればと思います。アメリカがどう思おうと中国は力を持つことになります。この人口を持ってして、これはヨーロッパ、北米以上の人口であります。これは大きな市場です。1人当たりの所得はまだ低いかもしれませんが、いずれこれも上がってくると思います。そして中国はもうそれだけで国、世界になりうる。そもそも国はそのように成長していました。国内の取引だけで十分成立すると思います。 ただ、中国が豊かになることによって、世界はその恩恵を受けることができます。ただ、中国との競争は厳しいです。でも、アメリカにおいては幾つか強みがあると思います。アメリカは航空機を造るのが、またエンジンを造るのがとても得意です。ですので中国はなんとかキャッチアップしようとすると思いますが、アメリカ人は革新的です。非常に発想力があります。ですから十分、そういった自分たちは力のあるところで競合できるはずです。 ところが、例えば台所のそういったいろいろなものをつくる、こういったものはもう支持を受けれないと思います。ヨーロッパ製、アメリカ製のものは売れないと思います。私たち、こちらアジア、例えば日本、韓国、台湾など、同じような製品をつくっているところがあります。もっと安くつくっています。そしてもっと質の高いものをつくっています。ヨーロッパなどと比べても質が上です。それはアジアに任せればいいのです。しかし、一番得意とするものに特化して競争すべきでしょう。決して征服しようとしてはなりません。 いろんな人に対して政権を変えようと、そして変えなければ戦艦を送り出すぞと、例えばかつてのような、これはいったら強攻な策。これはもう時代遅れですからやめてほしいと思います。