マレーシアのマハティール首相が会見(全文2)途上国にゴミを送らないで
中立的な第三者に仲介してもらって交渉
また、フィリピンとの間にも対立関係がありまして、インドネシアも同様であります。いずれも申立て、主張があったので裁判所の手に委ねましたら、その場合、裁判所は非常に決定をくださいまして、その島をマレーシアに帰属させました。フィリピンとの対立はあるんですが、国を支配するのか、戦争するのかといったら、答えはノーでありまして、問題というのは必ず発生しますが、それでもフィリピンとの関係は良好であります。一方、タイでありますが、海の一部がマレーシアとタイ両方が主張しておりました。結果としてタイと交渉を重ねまして、海から捕れるものは半分ずつ分けようという合意に達しましたので戦争には至りませんでした。 ということで、かなり民度の進んだ国が、一方、脅威、脅迫行為に影響するというのは非常に原始的で、近隣諸国と付き合っていかれない国というものもありますが、どうしてもご近所さんというものは誰しもあって、ご近所さんというのはそれぞれ意見があるものであります。物を言うものです。なので話し合いを持って、中立的な第三者に仲介してもらって交渉する。 それから合理的な話を進めること。人を殺したりとか、国を破壊するということをやってはいけない。中東の事態を見てみましょう。政治ではなくて殺戮行為に及んでしまって、かつて安定していた政権が独裁者政権になってしまいます。殺戮行為というのは、かつてほどではなかったにせよ、つまり新しいそのシステムに用意がない人がいる場合、より良い状況がかえって生まれるというのもあり得ます。なのでやはり答えは交渉であります。自発的な交渉、場合によっては調停、場合によっては裁判所の判断に委ねるということ。法の支配です、結局のところ。国際法の下でということになります。
どうやってそのバイタリティーを保っているのか
明治大学:明治大学の者です。比較的やさしい質問かもしれませんけれども、どうしてそのバイタリティーを、スタミナを保つことができてらっしゃるんでしょうか。なぜそんなに心身お元気でいらっしゃるのか、秘訣を教えてください。 マハティール:どんな会見でもこういった質問を受けるんですけれども、友人からも聞かれることが多いんですが、あるとき私は、食べてるとき、写真を撮られました。そこにビタミン剤が置いてありました。そしてマレーシアではあるとき、薬局は、そのビタミン剤、ラベルが映ってしまったので、そればかりが売れたということがありました。 でも私は、食べ過ぎません。過食は避けますし、やることも注意してます。ある程度ゆとりを持って、そしてあまり人に、例えばいろんな変なことを言われても怒らないようにするなど、静かな生活をしようとしています。食べるものも注意が必要ですね。運動も必要です。十分、睡眠も必要です。何よりもやはり食べるもの、これが大事だと思います。 今、肥満が多過ぎると思います。みんな食べ過ぎです。一部の人たちは餓死している。しかし残りの人たちは食べ過ぎている。そして肥満になっている。そして心臓に負担が掛かり過ぎて、そして長く生きられないという問題があると思います。 司会:後ろの女性の方、どうぞ。