「すべて作り話でした」レイプ事件の告発者が17年の沈黙を破って謝罪 訴えられた3人の男子学生は人生が大きく変わってしまった
米デューク大学で2006年に起きたラクロス部員集団性的暴行事件で、虚偽の告発をしたクリスタル・マングム(46)が、17年の沈黙を破り、「すべて作り話だった」と衝撃の告白をした。 【動画】「すべて嘘だった」と告白する女性 当時全米を震撼させたこの事件で、無実の罪で逮捕された3人の学生の人生は大きく狂わされた。今回、マングムは「彼らを裏切ってしまった」と深い後悔の念を示し、被害者たちに許しを請う姿勢を見せている。 米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、マングムは12月15日、ノースカロライナ州女子矯正施設でのインタビューで、2006年に発覚した性的暴行事件について、「彼らは私を信頼していたのに、実際には起きていない性的暴行について偽証をした」と認めた。「人々からの承認が欲しかった」という動機も明かしている。 この事件は人種問題とも絡んで全米に大きな波紋を投げかけ、当時のダーラム郡地方検事は「人種的動機による性的暴行は明らかだ」と強く主張。デイビッド・エバンス、コリン・フィナティ、リード・セリグマンの3選手は逮捕され、大学も厳しい処分を下した。ラクロス部はシーズンの残り試合すべてを棄権し、3選手を停学処分とした。 しかし2007年4月、DNAの証拠などから3選手の無実が証明され、判決を下した検事はDNA証拠の隠蔽や法廷での虚偽陳述により資格を剥奪された。3選手は大学と学長を訴え、示談金を受け取っている。 現在、マングムは、2013年に起こした別件の殺人事件で14~18年の刑期を服役中。なお、偽証罪については時効が成立しており、起訴される可能性はないという。