【バイタルエリアの仕事人】vol.46 トルガイ・アルスラン|J1で12戦7発! 広島の救世主はなぜゴールを量産できているのか「日本のサッカーはとにかく速い」
今夏に広島に完全移籍
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第46回は、サンフレッチェ広島のMFトルガイ・アルスランだ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! トルコ出身の両親のもと、ドイツのパーダーボルンで生まれ、ドルトムントの下部組織で頭角を現す。2009年にハンブルクでプロデビューを果たし、その後はトルコのベシクタシュやフェネルバフチェ、セリエAのウディネーゼなどを渡り歩いて主力としてプレーした。 昨年の夏にはオーストラリアのメルボルン・シティに加入すると、リーグ戦で24試合に出場して13ゴール・7アシストを記録。オーストラリアプロサッカー選手協会(PFA)が選ぶ2023-24シーズンのベストイレブンにも選出された。 そして、今夏にサンフレッチェ広島に完全移籍で加入した経験豊富な34歳が、Jリーグ参戦を決断した理由を明かした。 ――◆――◆―― 日本に来る前から、Jリーグが今、世界的に見てもかなりクオリティが上がってきているのは知っていましたし、素晴らしい選手がたくさんいるというのも聞いていました。それが移籍を決断した理由の一つです。そして、(ミヒャエル・)スキッベ監督と(セハット・)ウマルコーチの存在も大きいですね。彼らと大きな目標、具体的にはやはり優勝、タイトルを獲るということをともに実現できると思い、広島への加入を決めました。 スキッベ監督はドイツではすごく有名な方で、もちろん以前から知っていましたし、彼も僕のことをユース年代の時から知ってくれていたみたいです。また、自分の負けず嫌いな性格もよく理解してくれていて、試合だけでなくゲーム形式の練習でも強い気持ちを持って臨む姿勢というのを分かってくれています。 広島から正式なオファーが来る前に彼と少し話をさせてもらって、『本当にレベルの高いリーグだから、もし日本に来るなら中途半端な気持ちではダメだぞ』とアドバイスをしてもらいました。 実際にこのクラブに来てみて驚いたのは、チームメイトたちのクオリティがすごく高いことです。Jリーグの他のチームと比べても、広島には本当に優れた選手たちが多いと感じています。 また、彼らのトレーニングに取り組む姿勢も素晴らしい。自分自身、チームメイトたちから吸収できることはたくさんありますし、僕もこれまでの経験を踏まえて伝えられることがあると思うので多くを学んでほしいです。そしてみんなにはリスペクトの心を持って接しています。
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