【バイタルエリアの仕事人】vol.46 トルガイ・アルスラン|J1で12戦7発! 広島の救世主はなぜゴールを量産できているのか「日本のサッカーはとにかく速い」
8月のFC東京戦ではハットトリックを達成
今年7月に広島の一員となったトルガイは、加入後すぐに存在感を発揮。デビュー2戦目のセレッソ大阪戦(2-0)では、いきなり移籍後初得点を含む2ゴールの活躍を見せて、強烈なインパクトを与えた。 さらに8月31日のFC東京戦(3-2)ではハットトリックを達成するなど、中盤の選手でありながら、ここまでリーグ戦12試合で7ゴールをマークしており、優勝を争うチームの攻撃を牽引している。 広島の救世主が、すぐにチームにフィットし、ゴールを量産できている要因を語ってくれた。 ――◆――◆―― 日本に来て、もちろんゴールは決めていますが、自分はどちらかと言えば点を取る選手ではなく、中盤でゲームを作るタイプだと認識しています。数字はそこまで気にしていなくて、チームプレーに徹すること、まずはチームが勝つのが一番大事だと考えています。でも、その意識がゴール数にも表われているのかなとは思っています。 チームに溶け込むために重要なのはやはり、自分を理解してもらえるように働きかけること、そして逆に僕も彼らを理解して、どのように良さを引き出してあげるかを考えることだと思っているので、そこに注力しています。 日本のサッカーは今まで自分がやってきたサッカーとは違っていて、ダイレクトプレーが多く、スピードがとにかく速いです。それでもJリーグに早くアダプトできたのは、自分がいろんな国でプレーした経験があるからかなと思います。 これまでドイツだけではなく、トルコやイタリア、オーストラリアでもサッカーをしてきたなかで、ピッチ内だけではなく普段の生活においても、それぞれの国の文化もしっかりとリスペクトしなければならないと身をもって経験してきたのは大きいです。 あとはメンタリティの部分ですね。自分が若い頃に大きなオファーをもらった時、もしかしたら間違った決断をしたこともあるかもしれません。しかし、自分の決めたことに対して一度も後悔をしたことはないですし、それを貫いて、全力でやりきるのが自分のスタンスなので、その自分の考え通りに行動してきた結果、どこへ行っても自分のパフォーマンスができているのだと思います。 広島では何年か後にサポーターのみなさんに『昔、トルガイっていう凄い選手がいたんだよ』って思い出してもらえるようなプレーヤーになりたいという気持ちでいつもピッチに立っています。
【関連記事】
- 【バイタルエリアの仕事人】vol.27 宇佐美貴史|7番の主将が引っ張る新生ガンバは「強くなっていっている最中」
- 【バイタルエリアの仕事人】vol.37 乾貴士|「リズムを変えて相手の意表を突く」トップ下で輝く35歳の類まれなサッカーセンス「小学生の時から意識しているのは…」
- 【バイタルエリアの仕事人】vol.1 遠藤保仁|日本を代表する司令塔は攻守の重要局面で何を見ているのか?
- 【バイタルエリアの仕事人】vol.3 柿谷曜一朗|ナニワの天才が語る最重要エリアの魅力。手本にしている選手は…
- 【バイタルエリアの仕事人】vol.45 秋野央樹|長崎主将、30歳の誓い「新スタもできた。昇格する波が来ている」「18歳の時と気持ちは変わっていない」