小池都知事が定例会見12月3日(全文2完)オミクロン株に対応した検査方法を独自開発
稼働率が低かった最大の要因は
朝日新聞:朝日新聞の関口と申します。新型コロナウイルスの対策のことで伺います。オミクロン株も確認されて、再拡大の不安というのは少しずつ高まっているのかなと思っています。都は今後の感染拡大に備えて、ピーク時に6891床を用意して、稼働率85%を目指すということで今取り組まれているかと思います。第5波では感染が厳しかった8月半ばで稼働率が6割程度にとどまったこともあって、一番高い8月の末でも71%でした。それで自宅療養の中でも亡くなった方がいたかと思うんですが、稼働率が低かったことの最大の要因はなんだったかと総括されているのかと、具体的にそれの解決のめどというのは、第6波に向けてどういうふうになっているのか教えてください。 小池:途中、感染症法第16条ということで、国と連携しまして、医療機関に病床の提供ということについてより強くお願いをしたところであります。そういったことと、ピークとの関係もございますが、あとで分かったことですけれども、感染のピークというのは7月の14日ごろだったという話ではございました。いずれにしましてもさまざまな手続きや、またDXの遅れなど、総合的にさまざまな課題があったと。今、お話しさせていただきましたことも含めて、自宅療養の方々へのケアをどうしていくのか。これもDXや、保健所からの連絡が来るのをずっとお待ちになった方もいらした。それでお待ちになるよりも、むしろご自分から宿泊療養に行きたい。また、病院、いろいろなご要望に付いては連絡先なども陽性が判明した時点で医師のほうからその方にお伝えをしていただくなどなど、さまざまな大きな、また小さな改善を試みていくというのが今回の、次に備えての改善策であります。
第6波に向けて医療従事者をどの程度確保しているのか
それから、これらについてはまだまだ確認をしながら、検証を重ねながら改善をしていくことにつなげていく。今回の1047億円の補正予算の中にも、例えば自宅で療養される方々にウエラブルの機器を提供させていただくことなども、その費用などについても盛り込ませていただいております。 あと医療の部分で、ワクチンと、それから抗体カクテル、さらには経口薬と、かなり夏の状況とも医療の面でさまざまな前進が見られております。そこをまず国におかれてはワクチンやそれら経口薬の確保をお願いし、そしてそこにたどり着きやすくしておくということから、例えば抗体カクテル療法、これの、変異株との関係などを今いろいろ調べていただいているわけでありますけれども、これらが受けやすくなる、そのような体制、環境づくりということをさらに進めていきたいと考えています。 朝日新聞:看護師不足などが指摘されたかと思うんですが、どういうルートでどのくらいの規模で医療職の方とかを第6波に向けて確保されているのか、そのめどが立っていたらお願いします。 小池:これもすでに発表させていただいておりますので、よくお読みいただければと思います。すでにお辞めになったプラチナナースと呼ばれる方々の登録であるとか、それから育休から明けて、そしてちょっと休んでいた方々、看護師さんたちが、この間、お休みをしている間に医療がさらに進むことによって、自分のスキルが落ちたんじゃないかとご心配になられるような方々には、もう一度研修を受けていただくなど、看護協会などと連携しながら進めていくといったことを盛り込ませていただいております。 朝日新聞:どのくらいの規模でというのは。 小池:それはもちろんできるだけ多くの方々に来ていただければと思いますが、問題は、この国においては実際に働いておられる看護師さんの数とか、それが、たぶんどこもつかんでいないんじゃないでしょうか。運転免許を持ってる人と運転してる人がどれぐらいいるのか誰も知らないわけですけれども。そういったことも、これからそういった登録をしていただくことがプラスにつながるような方法を考えることによって、いざといったときには、予備役じゃないですけれども、看護師さんとして、看護師を目指されたときの志と共に、さまざまな貢献をいただけるような、そういう環境をつくれればと思っています。はい。