揚げ物やスナック菓子に多く含まれる<老化物質>とは?専門家「体に蓄積するとシワやたるみを招き、動脈硬化や糖尿病も…」
50代になると「美白ケアを完璧にしているのに年々シミが濃くなる…」「食事量は若い頃と変わらないのに、お腹周りの脂肪が増える一方…」といった悩みを抱える女性が急増します。しかし「それらの不調は決して<年のせい>だからではない」と断言するのは、多くの女優やモデルに支持されるカリスマ美容家の山田祥子さん。今回は、山田さんの著書『50歳からのやめる美容はじめる美容 肌・髪・体が変わる』から、50歳からの女性の健康美に欠かせないケアを一部ご紹介します。 【表】糖化防止のために「しないこと」リスト * * * * * * * ◆<やめる>肌老化の元、AGEを増やす糖質過多・揚げ物 老化を進める大きな原因がタンパク質のコゲつき=糖化です。 糖化とは体内でタンパク質が余分な糖と結びつき、タンパク質が変性、劣化することです。 このとき生成されるのがAGE(終末糖化産物)という老化物質です。 AGEが体に蓄積すると、動脈硬化や糖尿病、骨粗鬆(こつそしょう)症などさまざまな病気の原因になるほか、血管・骨・皮膚の細胞間をつなぐ架橋をもろくすることが報告されています。 皮膚ではコラーゲンなどの弾性線維に蓄積し、すると線維の伸縮性が失われ、シワやたるみを招いてしまいます。
◆AGEが増えるしくみ AGEが増えるしくみには2パターンあります。 ひとつは体内で生じるパターンで、体内のブドウ糖が過剰になるとタンパク質と結合し、AGEが形成されます。 つまり血糖値が急激に上がるような食事はAGEを増やすということ。 空腹のときに糖質が多いものを食べる、よく噛まずに早食いをする、甘い飲み物や甘いお菓子、果物などをよく食べるなどといった習慣は血糖値を急激に上げ、AGEを増やすので控えましょう。 また、もうひとつはAGEを含む食品から取り込むパターン。 AGEは、糖質とタンパク質を高温で加熱した食品に多く含まれます。 フライドポテトや唐揚げのような揚げ物やスナック菓子、パンケーキのようなこんがりと焼かれた食べ物、インスタント食品や加工食品にはAGEが多いので、こういった食べ物も控えましょう。 そのほか、過度の飲酒や喫煙もAGEを増やすと言われているので、これらもやめたい習慣です。 AGEが体内で増えると極めて穏やかにしか代謝されず排出されにくいといわれているので、とにかく増やさないように気をつけることが肝心です。
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