大阪府・吉村知事が定例会見9月22日(全文5)観光業者への支援開始は感染状況など踏まえ判断
野戦病院的な施設の事業費は国が対応
それ以外のところについては、国でほぼ手当してもらえるものが多いということですね。例えば野戦病院的な施設についても、これは国にもお願いをして、国が支援するということが決まりましたから、ここも基本的に国が対応、事業費としては対応してもらうという話になっています。 なので、じゃあ野戦病院的な施設、どこでもやっているのかというとやってないわけですから、われわれの予算の組み方というのは、どうしても国が駄目だというものについては一財投入したりしてやっていくわけで、単費でやったりもしますけど、基本的には財政論でいくと圧倒的に国のほうが力を持っているわけなので、これをやるから認めてくれというような話をやって、予算をつくっていくというのもまた知事の力として結構重要なポイントで、今回の野戦病院的施設についても、これはもうぜひ国で見てもらいたいというのを、こういうのをアンダーでやりながら、僕は表でわーわー言っているところだけが見られがちですけども、アンダーではそういったところもやりながら、これはちゃんと見てもらえるって分かった段階でばーんと進めたりだとか、そういうのが多い。 なので、あとはほかの事業でも、これ国認めてくださいねというようなことを事業費の範囲として入れれるようなものでお願いしますというようなものを予算組みをしながら、どうしても一財が必要なところ、何%は一財で持ってくださいねとか、いろんなルールがあるので、そういったところについては一般財源を使う。それが約50億円ということになります。財調の残高は680億円だけれども、ここから何百億円かは引かれたり、返さなあかんお金もあったりするので、財調としてはちょっとしんどいですけれども、なんとかそういうところで考えながら予算組みをしているという状況です。
将来的な見通しはどうか
朝日放送テレビ:私も今は出し惜しみすべきではないとは思いますけれども、将来的な見通しとして財調もいずれ底をつくと思うので、長期見通しとしてはどう考えなのか、お聞かせ願えますか。 吉村:なので財調が底をついてしまうともう独自の政策打てなくなってきますので、ただ、そうやって今、非常にしんどい時期でもありますから、できるだけそういった国に働き掛けをしながら財源を受けれるようにする予算組みをして、いろんな政策を打ち、財調もこれは完全に底を打ってしまうといざというときに対応できなくなりますので、そういったこともぎりぎり確保しながら予算組みをしていく。 また、これは今後もそういう形で、非常に来年度の予算も含めて厳しい状況が続きますけれども、なんとか予算を組んでいきたいと、そういうふうに思っています。これはもう大阪市長時代からもやっていますけれども、財政は非常に重要な部分ですし、あまり目立たない分野ですけど、僕も何か表向いて発表することはほとんどないですけれども、そういったことも考えながら府政運営はしています。 朝日放送テレビ:今年度当初の時点で財調の残りが1000億で、今年度末の見込みが500億ぐらいだったので、今のところそこのラインからは踏み外していないという理解でよろしいですか。 吉村:そうです。ただ、予算を組んでいったら分かるんですけど、予算と決算の乖離というのが出てきたりもして、予決乖離というんですけど、そこで最後、決算で余りが出てくるところなんかもあったりもします。だいたいこれがなんぼぐらいかなっていうのも当然頭に入れながら予算組みっていうのはやっています。 非常にコロナが続くとしんどい状況が続くのはもう間違いないですけれども、予算組みとすればなんとかぎりぎりのところで回していける範囲内で予算を組んでいるということです。赤字財政に転落することがないように。ちょっと今後どうなるか分かりませんが、赤字財政に転落することがないようにしていきたいと思って予算組みをしています。次世代にできるだけつけを回さないような予算組みが必要だという思いの中で今やっています。 司会:次の方。じゃあ時事通信さん。