【NPBジュニアトーナメント】「大谷翔平選手を超えたい」ルートインBCリーグジュニア・左腕エースの素顔
『NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~』が26日、明治神宮野球場とベルーナドームで開幕した。Invitation枠ではルートインBCリーグジュニア(以下、BCジュニア)が、出場している。ここでは、BCジュニアの先発登板を任された、吉澤勇人投手に迫る。 【写真】タイムリーを放ち、一塁ベースでガッツポーズをする、BCジュニア吉塚主将 26日にくふうハヤテジュニア戦の先発マウンドには、左腕の吉澤勇人が上がった。初回を三者凡退で切り抜けると、二回はランナーを出しながらも3つのアウト全てを三振で奪い「楽しみな選手が出てきましたね」と、解説の杉谷拳士氏も絶賛した。3回でマウンドを降りたが「すごい舞台なので緊張したんですけど、その中でも落ち着いて三回を投げられました。楽しく投げられたかなと思います」と振り返った。 身長は159センチと、さほど大柄ではないが、左腕から繰り出される120キロ近い速球はキレ味鋭く、多くの空振りを奪うなど威力十分だ。「中学に行っても高校に行ってもピッチャーで勝負して、大谷翔平選手を超えるような、みんなの憧れになるような選手になりたいです。自分はキレで勝負するタイプなので、これからはもっと球速を求めつつ、キレを磨いていきたいです」と、ハキハキと話した。 ピッチングが目立つ一方で、山森雅文コーチが太鼓判を押す俊足も大きな武器となる。26日も最終回に二死からヒットで出塁し、1点差に迫る4点目のホームを踏むなど、攻撃面でも活躍を見せ「大谷翔平選手みたいに打って走って、将来はメジャーリーガーになりたいです!」と、溢れんばかりの向上心をのぞかせた。 それでも一番印象的だったのは、「試合で活躍して新聞やニュースに載りたかった」と答える明るさと度胸だ。これから先、数々の困難が待ち受けるはずだが、素晴らしい速球と底抜けの明るさが未来を切り開く。
アスリートマガジン編集部