【政治解説】石破氏 vs 若手?“ポスト岸田”の行方は… 岸田首相“続投”を支持する声も 2024年7月最新世論調査解説
【菅原】 そうなると、岸田首相が次の総裁選へ出るにせよ、出ないにせよ、判断はいつ頃になりますか? 【竹内】 岸田首相に近い議員は「考えをまとめるのは、お盆明け」と話していました。岸田首相はお盆に重なる時期に、中央アジア歴訪などの外交日程を入れています。ですから、「首相が帰国した8月中旬以降に判断をするタイミングが来るんじゃないか」ということです。自民党のベテラン議員も「お盆明けから一気に動きが本格化してくる。みんな態度表明するだろう」という見通しを示しています。 まだ少し時間があるので、自民党の重鎮議員は、「何とも言えない様子見状態になっている」と。今は、けん制しつつ他の人の動きや、空気感を探っている状況だそうです。
“若い世代”が支持する“ポスト岸田”は誰か
【菅原】 今回は、“一応”、派閥というものがなくなって初めての総裁選となるため、「若い候補も出るのではないか」と言われてます。“世代”という視点では、誰が期待されていますか? 【竹内】 例えば、10代、20代の“若い世代”を見ると、全体では1位だった石破氏が9%の支持で4位と下がります。代わる1位は支持率19%で小泉進次郎氏。実は、支持率19%で並んで、1位タイの人がいるんですが、誰だかわかりますか? 【菅原】 誰でしょう… 【竹内】 これ。実は私も意外だったんですが、菅前首相なんです。
【菅原】 菅前首相ですか。首相在任中も、若い世代からの支持は高かったですよね。携帯電話料金の引き下げや、不妊治療の保険適用など、若者に好まれる政策をしていた印象があります。それが影響しているのかもしれないですね。 【竹内】 その可能性はあると思います。一方の石破氏を見ると、50代、60代、70歳以上と、年齢が高い層になると支持がどんどん厚くなっていくという印象です。 【菅原】 石破氏は安倍政権では主要ポストから外されていましたよね。そういったこともあって、若い人の印象には、あまりないのかもしれないですね。 【竹内】 そうかもしれませんね。安倍政権は7年以上に及ぶ長期政権でしたから。石破氏も当初、2年くらいは幹事長や、地方創生の担当大臣などを任されていましたが、途中からは“ほぼ非主流”というか、主要なポストに就いていませんでしたよね。