秋に植えるのが◎なヒヤシンス|美しく開花させるためのアドバイス、水栽培や株分け方法を紹介!
ヒヤシンスは、古くから春に咲く花として高い人気を誇っていました。その魅力は鮮やかな色の花と庭を満たす濃密な香り。手間もかからず、春の庭を華やかに演出するのに、欠かせません。けれど、その美しさを叶えるためには、秋に球根を植える必要があります。 【写真で見る】植えるなら秋!ヒヤシンスの育て方・栽培方法|庭での植え方、水耕栽培、株分け方法など まっすぐな1本の花茎に、純白、濃い青、ピンク、赤、紫といった鮮やかな色の花を咲かせるヒヤシンス。その可憐な花々は何週間にもわたり、私たちの目を楽しませてくれます。さらには蜂など花粉を媒介する昆虫や鳥に餌を与え、活発な花粉交配を促します。
球根植物のなかでも育てやすく、多年草であるため、数年にわたり、その美しさを堪能することができます。 植え付けは10月から11月頃までがおすすめ。春に花を咲かせるためには、球根を寒さにあてることが必要なのです。花々の魅力を最大限に楽しむため、1つずつ離れた場所に配置するのではなく、いくつかの球根をまとめて植えましょう。 ヒヤシンスは、切り花にしても長持ちします。ただし、香りが強く、苦手な人もいるようなので、閉ざされた空間に大量に生けることは避けてください。
アドバイスをくれた専門家は…
筆者アリッカ・エリン・サンソンは、15年以上の経験をもつガーデンライター。これまで観葉植物、ハーブ、食用植物、景観植物を育ててきました。自宅の植物コレクションは60種以上におよび、広々とした庭には、新たに取り入れた一年草や多年草、低木の姿も。一つひとつの生育状況を見守っています。毎年秋には250もの球根を植えるのですが、なかでも紫のヒヤシンスは、アリッカにガーデニングを教えてくれた祖母を思い出す大切な植物だといいます。
ヒヤシンスの基本情報
和名:ヒヤシンス 学名:Hyacinthus orientalis 科:キジカクシ科 形態:多年草 原産地:ユーラシア大陸、地中海、トルコ 日照条件:日なた 成長時のサイズ:縦、幅共に約30cm ペットへの毒性:有毒
育て方
秋の半ば頃から終わり、遅くとも冬のはじまりまでには球根を植えましょう。気温が落ちてから、霜が降りるまでが目安です。球根の尖った方を上に向けて15cmほどの深さに植え、他の球根からは12cmから13cm程度離すようにしてください。