まるでクルマの鍵!CRKT「ナイフメンテナンスツール」はサバイバルのお供に最適
【男前マルチツールの世界】
マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。 【ビットソケットを展開するとグリップが握りやすい】 男前なマルチツールの魅力を紹介する連載第52回は、CRKT「ナイフメンテナスツール」(実勢価格:3480円)です。 CRKT(コロンビア リバー ナイフ&ツール)は、アメリカを代表するマスプロナイフメーカーです。カスタムナイフのデザインを取り入れつつ、高い品質と機能性を両立させたナイフを数多く展開しています。今回紹介するアイテムは、出先でも簡単にナイフが研げるメンテナンスツールにビットスロットなどを装備したマルチツールです。 サイズはクルマのキーほどの大きさで、全長約7cmと非常にコンパクト。数多くある携帯型シャープナーと比較しても小さく、ビットソケットを2種、マイナスドライバー、栓抜きも備えています。キーホルダーとしても使えるサイズ感に惹かれました。 メインツールであるシャープナーは一般的なV字シャープナーを採用。タングステンで荒砥し、セラミックで仕上げるものです。ナイフをV字の溝にあてがい、軽く手前に引くを繰り返すことでナイフが研げます。タッチアップタイプよりも簡単で確実。特に出先でナイフを酷使し切れ味が落ちた時に、このような携帯シャープナーが役立ちます。
ふたつのビットソケット付き
シャープナーにビットソケットが必要?と思う方もいるかもしれませんが、一番の魅力はシャープナーとの組み合わせです。マルチツールというと「何でも使える」ことを謳うものと、特定の用途にフォーカスしたものがあります。最近はツール数を限定して携帯性やコンパクトさに重きを置いたものが多く、このアイテムの特徴はそんな特定用途に限定したものです。その用途とは“アウトドアサバイバル”。ナイフや釣り具、狩猟具といったサバイバルで使用するメイン装備をメンテナンスするためのアイテムです。 デフォルトで付いているビットは星型のトルクスビットT6とT8。トルクスが付いているのはいかにもアメリカンですね。ソケットの底にマグネットが付いていて落下を防止します。ソケットは180度展開が可能で、90度と180度でラッチがかかります。トルクをかけて使いたければ、90度に曲げて使うと握りやすいと思います。ビットは電動ドライバーでよく採用されている対辺6.35mmのヘックスタイプ。ビットの全長が25mm以内であれば、ほとんどのものが付けられます。デフォルトのトルクスをあまり使わない方は、他のビットを収納してもよいでしょう。 ビットソケットを展開すると、ソケット収納部に指をかけやすくなります。人差し指と中指でソケットを挟むような感じで使えるので、非常にトルクがかけやすいですね。繊細なトルクをかける時は、180度展開した方が回しやすくなります。コンパクトなのに握りやすいデザインが特徴です。 テール部分にキーリングが通るマイナスドライバーを装備。露出しているネジであればけっこう使えます。 自宅で刃物を丁寧に研ぐのに比べれば簡易なシャープナーですが、現場で手軽に使えるのは本当に便利。刃物を研ぐのが苦手な初心者でも使えます。コンパクトで多機能、そしてスタイリッシュなデザインが魅力のCRKT「ナイフメンテナンスツール」は、日々の携行品として、あるいはアウトドアでの緊急時にも役立つアイテムです。
<取材・文/GOL>