灘→MIT卒の教育起業家が考える「この子は伸びそう」と感じる生徒の「親」に共通すること
探究には「基礎学力」も必要
子どもの探究学習(学校の自由研究など)のレベルを上げるのが 難しいです。親ができることはありますか? 探究的な学びをしている子どもたちほど、「次にどんなことをすれば良いか分からない」となりやすく、保護者も「サポートできなくなってきた」と感じていることが多いです。 子どもがわかる範囲で、保護者や先生が探究活動のレベルを引き上げようとする。結果、目指したいレベルと子どもの知識に乖離が起きて、そこからさらにレベルアップしようとすると子どもが理解できなくなる。このようなパターンが多いと感じます。 探究学習が難しくなってきた場合は、基礎学力が足りていないことが原因です。 スポーツをするときに、筋トレや体幹を鍛えていないのに超高等テクニックをしようとしている状態に似ています。スポーツの場合はもう一度腹筋などを鍛え直せばよいのと一緒で、自由研究であれば理科や社会の知識を身につけなおすことが改善の近道です。 わたしは筆記試験の勉強は筋トレだと言っています(余談ですが、日本の教育の良くないところの話をする時の例として、筋トレばかりやっていて、例えるならばサッカーすべき子が腕立てばかりやっているという例をよく使います)。 一方で探究学習だけすることも筋トレをしないでオーバーヘッドをしようとしているようなものなので、偏りすぎは良くありません。 オーバーヘッドをしたかったら必要な筋肉を鍛えましょう、ということで探究学習が難しくなってきたということは、基礎的な学習を鍛えた方が良いということです。 今日お答えした質問は、保護者の皆さんから良くいただく質問でした。 この内容が、解決の糸口になれば嬉しいです。
前田 智大(起業家)