灘→MIT卒の教育起業家が考える「この子は伸びそう」と感じる生徒の「親」に共通すること
ゲームはOK! でも、きちんと時間制限を
おすすめの本は何ですか? またどうやったら子どもが本を読みますか? おすすめの本は年齢層によって異なります。本をあまり読んでいない小学3~4年生であれば、代表的な子ども向け小説である『かいけつゾロリ』シリーズなど、とっつきやすい本からスタートするのが良いと思います。 本を読まない子が本を読むようにするには、二つのコツがあると思います。 一つめは「本しかない環境」に子どもを置くことです。大人でも本を読んでいてついスマホを触ってしまうという経験はよくあります。iPadやテレビなど、簡単に刺激を得られるものから離れると、やることがなく暇すぎて本を読むしかなくなります。 二つめは内容を判断しすぎることなく、本人が読みたいものを読むことです。最初は漫画や軽い小説から入っても良いと思っています。大人が読んで欲しいと思う本をいきなり子どもに読ませても楽しくありません。 漫画や子ども向け小説から初めて、小説へ、もう少し真面目な本へと、大人が読んで欲しい本へといくには数年くらいかかると思っていた方がよいでしょう。 ちなみに私は人よりも本は読む方ですが、小1~小4くらいまで一番読んでいたのはジャンプと『HUNTER×HUNTER』です。それに飽きたら『ドラえもん科学ワールド』を読んでいました。小学校の図書館の時間には『かいけつゾロリ』を読むけれども、家に持ち帰って読むほどではありませんでした。 小6のときには、受験勉強からの現実逃避で多少読書をしていましたが、きちんと本を読むようになったのは中学生になってからです。 漫画を読み始めてから短い小説を読むまでに6年かかり、短い小説から真面目な小説を読むまでに1年、ノンフィクションを読むようになるにはそこからさらに1年かかっています。 ゲームをしてもよいですか? 良いと思います! 保護者の方とお話していて思うのは、ゲームをするにしても「制限時間を決めてそれをしっかりと守ることが大切」だということです。制限時間を譲歩してしまうと、あと何分、あと何時間となりいざこざが起きますので、時間を守ることについては厳しくした方がよいでしょう。 プレイするゲームの種類としては、スキルを高めていく系のゲームがおすすめです。 例えばスーパーマリオブラザーズなら、1周したら次はできるだけ速くゴールするとか、1回も敵にあたらずにゴールするとか、ただ同じことをするのではなく毎回少しずつ課題を決めて難易度をあげていきましょう。 そうすることでゲームを通じて日常でもPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を学ぶのがいいと思っています。保護者の方も勉強についてゲームを例にとって、先週はこうやってみたけど今週はこうやってみよう、と話すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。