女性の体をきれいに見せる<ジャケット>。より活躍するのはシングル?ダブル?ファッションエディター・大草直子がおススメの着こなしを紹介
40代、50代は、更年期真っ只中。気力が落ちたり、体重がコントロールできなかったりするせいで「おしゃれが楽しくない…」と悩む方もいるのではないでしょうか。そんななか、「45歳から55歳は、おしゃれも少しスローダウンする勇気を持って」と話すのは、ファッションエディターやスタイリストとして活躍する大草直子さんです。そこで今回は、大草さんの著書『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』から、大人のおしゃれのTIPSを一部ご紹介します。 【イラスト】素材感のあるジャケットはさまざまなシチュエーションで活躍 * * * * * * * ◆シングルダブル? 使えるのはダブルのジャケット ジャケット、少し堅苦しいなあとか、自分のライフスタイルには合わない、とか。 そう思っていたら、本当にもったいない! ジャケットは、本当にさまざまなスタイリングに似合い、かつ、マチュアな女性の体をきれいに見せてくれるアイテムです。 本来は男性のアイテムで、襟、袖、ポケットなど、直線的なラインで構成されているからこそ、起伏に富んだ女性の輪郭をピリッと見せてくれるのです。 「堅苦しくなく」「多くのシーンに似合う」のは、シングルよりもダブル、しかもヒップが隠れるほどの長さ。 肩パッドが入ったダブルのジャケットというと、バブル世代のオジサマを思い浮かべる同世代の方もいると思いますが、絶対にこっちのほうが汎用性が高い!
◆ジャケットの着方 まずは着方。 (1)きちんと着る (2)袖を通さず肩に羽織る (3)ボタンをまん中だけ留めて、ベルトでウエストマークをする 実は、シングルタイプだと(2)には分量が足りないことが多い。 よほど柔らかな素材で長めの1着なら別ですが、(3)もバランスが取りづらい。 良い例があります。「男はつらいよ」で、渥美清さん演じる寅さんが肩にはらっとひっかけているジャケット。ダブルです! シングルは肩から落ちてきてしまう。 着方にバリエーションがあればシーン、季節、中に着るものによってアレンジできるので週に何度も登場してくれて、かつ、スタイリングに自分が飽きない。 Tシャツにデニムなんていう着こなしにも、花柄のシルクのワンピースにも、トレーナーにレギンスにも。本当に何にでも合うので、オススメです。 夏は乾いたベージュのリネン、秋冬は、ネイビーでも良いし黒でも。 もちろん、イギリス紳士を連想させる、グレーのウールも素敵です。
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