「うまくやってよ」のしわ寄せで長時間労働――トラックドライバーに一晩密着。「働き方改革」は可能か
誰だって入れる業界だけど、誰だって続けられる仕事ではない――。伊藤さんはそう胸を張る。 「今の会社(大賀運輸)は2024年問題に真摯に向き合っていて対応が進んでいます。僕の夢と目標に対しても理解し、協力してくれる。この先も長く勤めていこうと思える会社と巡り合えた僕はラッキーだと思います」 伊藤さんは、会社の理解を得てカイロプラクターというもう一つの仕事を持っている。自身が腰を痛めたことをきっかけに出会い、今はトラックドライバーの労働環境を改善するために役立ちたいという。 「同業の人たちの健康に貢献したい。各地の運送屋さんにカイロプロクターを育成するという目標を掲げて、トラックドライバーが体の不安が少ない状態で働ける環境を、日本中に広めていきたいです」