すがちゃん最高No.1「ずっと家族のことが恥ずかしかった」でも自分だけが特殊じゃないと気がついて。家族は大なり小なり「変」と考える理由
壮絶な「中学生一人暮らし」を実体験した、人気芸人すがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)に訊く家族の話
壮絶な「中学生一人暮らし」を実体験した、人気芸人すがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)。家事も学校とのやりとりも全部自分でこなし、さあ、これからどんな人生を歩むの? インタビュー後半は、高校以降、売れっ子芸人になるまでの実話をお届けします。明るすぎる破天荒な父親と再会し、「家族」をかみしめるすがちゃん。その発言は、読者のみなさんの家族観や家族への悩みにひっそり寄り添ってくれます。笑いながらもしみじみ「家族とは」を考えさせてくれるすがちゃんの言葉、ぜひ聞いてみて! 【画像6枚】人気芸人すがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)、秘密にしてきた家族のこと、トラウマを話した時のことを語る ◆幼少期について語った前編は関連記事参照
フツーがいいと思っていた中学時代。でも……
――それぞれにキャラが濃すぎる4人の家族と暮らし、やがてひとりずついなくなり中1から一人暮らしをしてきたすがちゃん最高No.1ですが、大変だった中学時代をやり過ごし、進学や就職という人生の節目を、ひとりでどう受け止めてきたのでしょうか。 【すがちゃん最高No.1さん(以下、すがちゃん)】:中学時代までは「フツーがいい」と痛切に思っていたんです。家族みんなが変わっていて、家族としての和がぜんぜんなかったから、フツーがうらやましかったし、フツーじゃない家族のことは、友達にも学校の先生にも隠しておきたかった。 家族をまとめるのが大変すぎて東京に行ってしまった叔母のかっちゃんは、僕にいつも「公務員になってほしい、あの破天荒すぎる親父とは真逆の人生を歩んでほしい」と願っていました。だから自分も、この土地で公務員になって早めに結婚して子どもができて……、というフツーの幸せをいつも願っていました。 高校は山形の私立高校に行ってたんですけれど、高2になると進路指導とかもあって人生どうする?ってなるじゃないですか。大学行くのか就職するのか、おおまかな人生のレールを考えないといけない。で、そのときになってみると、前は堅い仕事について早く結婚してって思っていたのに、そっちのほうが急に怖くなって。親父の血が強くなったんですかね……。 山形もあんなに好きで一生暮らそうと思っていたのに、急に出たいと思い始めて。