小池都知事が臨時会見 警戒レベル「最高」に(全文1)「5つの小」プラス心遣い
東京都の小池百合子知事は19日夕、都庁で臨時の記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事が臨時会見 コロナ警戒レベル「最高」に引き上げ(2020年11月19日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事が臨時会見 コロナ警戒レベル「最高」に引き上げ(2020年11月19日) ◇ ◇
9月以来、約2カ月ぶりの赤がともった
司会:ただ今から小池知事の記者会見を始めます。初めに知事からの発言がございます。その後、専門家の先生からご発言をいただき、質疑応答を行います。それでは知事、お願いいたします。 小池:先ほど第20回のモニタリング会議、そして第40回の新型コロナウイルス感染症対策本部を、会議を行いました。専門家の皆さま方から分析結果をご報告いただきまして、都としての対策を、議論をしたところでございます。まず、専門家の皆さま方からの分析でございますが、感染状況に関しては新規陽性者、そして接触歴等不明者数、大幅に増加しているということから、4段階のうち最高レベルの、「感染が拡大していると思われる」との総括コメントをいただいております。 医療提供体制、こちらは入院患者数の急増に対応できる病床を確保する必要があるということで、4段階のうち3段階目に当たります「体制強化が必要であると思われる」という総括コメントをいただいております。感染状況につきましては、モニタリングの指標、この増加傾向が続いているということで、9月以来、約2カ月ぶりの赤がともったことになります。
8月以降の最大の感染経路は家庭内
1日の新規陽性者数ですが、非常に高い水準で推移をしておりまして、特に重症化リスクの高い新規陽性者数が増加している点、それから医療提供体制についても余談を許さない状況が続いているので、厳重な警戒が必要ということであります。これから忘年会、そしてクリスマスシーズンを迎えることになります。都民、事業者、行政、これが一体となって、気を緩めないで、感染防止対策をあらためて徹底していただきたいと存じます。 8月以降でありますが、最大の感染経路が、これまでいろいろな部分、地域などをご紹介してきたわけですけれども、8月以降は最大の感染経路が家庭内であるということになっております。家庭内での感染というか、外から持ち込まれるという意味ですけれども、これまでは会食の場などで感染した方が家庭に持ち込んだと思われる事例は報告されているわけでございまして、中には家庭内で複数人がほぼ同時に発症したというケースもござまして、一度ウイルスが家庭内に持ち込まれますと、感染拡大を防ぐことが非常に難しくなるという例も多々あるわけであります。特にご高齢の家族がいらっしゃる場合、この場合は、やはり家庭内にウイルスを持ち込まない、そのことを強く意識をお願いをしたいと存じます。 そして今日、11月でございますが、あと10日もすれば師走、12月であります。年末年始を迎えて、ますます会食の機会も多くなるかと思いますが、あらためて会食時の対策を徹底をしていただきたい。このことを本日、申し上げたいと存じます。そこで、こうした取り組みのキーワードは何かといいますと、小さい、「5つの小」、そして最後、もう1つの、プラス、心遣い、これは医療従事者の皆さんに対しての心遣いであります。 まず、会食で、「5つの小」。ごめんなさい。こちらですけれども、会食はぜひ小人数で、できれば小一時間で、その程度に収めていただき、小声で楽しんでください。併せて、お料理は小皿に分けて、小まめにマスク、換気、消毒をしていただくということで、「5つの小」を強く意識してください。もう一度言います。小人数、小一時間、小声、小皿、小まめということ。この「5つの小」に加えまして、こちら、心遣い。今も医療現場の最前線で必死にご尽力されておられます医療従事者の皆さまへの心遣いも、私たちは決して忘れてはなりません。ですから会食時には「5つの小」、こちらを合言葉にしまして、感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。