【MLB】ベルトラン氏「メッツはソト獲得に全力を尽くす準備ができている」 ソト争奪戦の大本命に挙げる声も
かつてメッツでプレーした元スター選手であり、現在はデービッド・スターンズ編成本部長のもとで特別補佐を務めているカルロス・ベルトラン氏は、プエルトリコで開催されたチャリティ・ピックルボール大会の最中にメディアの取材に応じ、メッツがフアン・ソトの獲得に向けて「全力を尽くす準備ができている」と明かした。すでにレッドソックスとブルージェイズがソト陣営との面談を実施したことが明らかになっているが、メッツもFA市場の目玉を獲得するために万全の準備を整えているようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ メッツは球団の大ファンである大富豪のスティーブ・コーエン氏がオーナーを務めており、その資金力を武器に、ソト争奪戦の本命の1つとみられている。コーエン・オーナーが本気を出せば、他球団が敵わないような超高額のオファーを提示することも可能であるからだ。しかし、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、コーエン・オーナーの資金力以外にもメッツが優位となる可能性のある複数の要素を挙げている。 その1つは、コーエン・オーナーとスコット・ボラス氏の関係性だ。ソトの代理人を務めるボラスだが、コーエン・オーナーはそのボラスの顧客であるブランドン・ニモ、マックス・シャーザー、J・D・マルティネスといった選手たちとの契約を次々に成立させてきた。 2つ目はピート・アロンソ、ルイス・セベリーノ、マルティネス、ショーン・マナイア、ハリソン・ベイダー、ホセ・キンタナらがFAになったことに加え、ジャスティン・バーランダー、ジェームス・マッキャン、シャーザーの年俸負担分がなくなるため、ペイロールにかなりの余裕ができることだ。もちろん、先発投手や一塁手なども補強する必要があるが、柔軟な資金運用が可能になったことは間違いない。 そして、3つ目は最大のライバルであるヤンキースが提示できる金額には限界があるかもしれないということだ。ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーは3億ドルを超えるペイロールを維持するのは難しいとの見解を示しており、チームの看板選手であるアーロン・ジャッジの存在もある。ヤンキースにこうした制限があることは、メッツにとって有利な要素となるかもしれない。