【LEONモテ店大賞】「甘いもの(と酒)は別腹なんです」
南雲さんは「カクテル版、大人のメロンソーダ」と表現しているんですが、阿佐ヶ谷の伝説的な「喫茶Gion」の名物であるクリームソーダをヒントに、ヨーグルト、コニャック、メロン、貴腐ワイン、ディルなどをブレンド・ろ過し、シャンパーニュで割っています。そこに、これまた名店の「フロリレージュ」の川手寛康シェフが考案した「落花生のジェラート」がセットで提供されているの(期間限定)。見た目にも楽しいし、落花生と生クリームの濃厚な味わいに満足できるし、冬の夜を過ごすのに最高な組み合わせじゃないかな。
高橋 スウィーツとお酒のペアリングって楽しいですよね。私のおすすめは「ラニギロ」。白金台で人気を博した「TIRPSE(ティルプス)」のオーナー大橋直誉さんが手掛けるお店です。麻布台ヒルズの販売カウンターではアメリカンなクッキー、そしてフランスやイタリアで愛される「ババ」など多彩なお菓子を販売しているのですが、おすすめしたいのはその隣の小さなドアなんですよね。 秋山 「え、ここ?」という小さな扉を開けた先に拡がる別世界には気分も高揚します。 高橋 そこは1回に4名だけがデザートのコースを楽しめる隠れ家のようなレストラン。デザートといっても甘いだけではなくて、ガストロノミックに仕立てられた9皿のコースにはアルコールがペアリングされているから、食事に匹敵する、いえ、それ以上の満足感が得られると思います。
秋山 今年は「山」がデザートコースを供するお店として初めてミシュランの1つ星を獲るなど、スウィーツに注目が集まる1年でしたね。私も同じくデザートコースのお店としておすすめしたいのは、11月にオープンしたばかりの「九九九(ククク)」。
茶室の要素を取り入れた空間で、その場で仕上げ、温度と質感を活かした和菓子と、全国各地から厳選したお茶のペアリングがいただけるの。目の前で和菓子を作ってもらえるサービスは「TORAYA GINZA」にもあるんですが、コース仕立てはまだ珍しいでしょ。 高橋 オーナー兼プロデューサーはブロガーで、前澤友作氏の食のブレーンとしても知られている見冨右衛門さんですよね。和菓子はインバウンドからも注目されそうだし、見冨さんの目のつけどころは流石だなぁ。