城氏が東京五輪を語る…日本が南アの「5-4-1」に苦戦し1得点に終わった理由とは?「アトランタ五輪は得失点差に泣いた」
次戦(25日)のメキシコ戦がグループリーグ最大の山場となる。 この日、メキシコはフランスに4-1で圧勝した。メキシコは90分間、前からプレスをかけてボールを奪い決定機を逃さなかった。GKオチョアらOA枠をフルに使い、“最強のチーム”で東京に乗り込んできた。想定以上。金メダル候補に浮上してきたチームと言っていい。 正直に言えば、このメキシコから勝ち点「3」を奪うのは難しいかもしれない。だが、引き分けに持ち込めれば、グループリーグ突破に大きく近づく。おそらくスペイン戦同様、相手に主導権を握られる展開が予想される。どこまで我慢し、南ア戦で課題が浮き彫りとなったワンチャンスをモノにできるか。その意味で足首を痛めてベンチを外れたCB冨安が間に合うかどうかも気になる部分。吉田ー板倉のCBコンビは、まだバランスと言う点で不安が残る。 最後に。 この日の“南米ユニット”の審判団は、「日本なのにアウェーの中東の笛か」と感じるほど厳しい笛を吹いた。どうみても理不尽なジャッジもあった。これは試合ごとに組まれる審判団の構成の問題で、何も日本が目の敵にされているわけではないと考えるが、国際試合では「笛への対処」も、時には勝敗にかかわってくる。 (文責・城彰二/元日本代表FW)