シフィオンテク、ドーピング違反で「ほとんどの人が背を向けるんじゃないかと…」。今はテニスの準備に専念【テニス】
シフィオンテク「シーズンやテニスの準備に専念するようにしている」
女子世界ランク2位のイガ・シフィオンテクは12月27日、男女混合の国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」(オーストラリア・シドニー、パース)の記者会見に出席。今年8月のドーピング違反となったことについて「精神的に辛かった」としながらも、「多くの人々は私を応援してくれているのを感じた」と周囲のサポートを受け、テニスに専念するようにしていると述べた。 【動画】2025シーズンに向けて世界1位サバレンカとともにトレーニング 2025年シーズン開幕戦の一つである男女混合の国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」が12月27日にスタート。前回準優勝国であるポーランドの記者会見が行われ、まず質問されたのがシフィオンテクのドーピング違反についてだった。 8月のドーピング検査で陽性反応が出たとして暫定的な資格停止処分を受けたシフィオンテク。韓国と中国で出場を予定していた3大会を欠場し、その後、不服申し立てをして聞き取り調査などが行われた。結果、シフィオンテクの過失レベルは低いものとされ、1ヵ月の資格停止処分に。12月4日に資格停止処分が解除された。 「人生で最悪の経験となった。私が人生で努力してきたことすべてが疑問視されることとなり、ストレスと不安に苛まれた」との気持ちもSNSに綴ったシフィオンテク。この時の周りの反応について、「思ったよりポジティブだったと思う。ほとんどの人は理解してくれている」と厳しい声ばかりではなかったと感じたという。 「ほとんどの人が私に背を向けるんじゃないかと怖かった」、「精神的に辛かった」とも言う。だが、「多くの人々は私を応援してくれているのを感じた。もちろん、否定的なコメントもあるけど、それは避けられない。気にしていない」と前を向き、「正直、ネットにあまり触れていないから客観的なことは言えない。ただ、自分の生活を続けて、シーズンやテニスの準備に専念するようにしている」とテニスのことを考えた。 2025年シーズンの開幕は、2024年と同じく「ユナイテッド・カップ」。前回は惜しくも準優勝だったが、「昨年の経験はよかったし、素敵な思い出がある。昨年の感動を再現して、素晴らしい体験ができればと思う」と、今年も上位進出を狙う。
Tennis Classic 編集部