【写真：Getty Images】

　暦も8月を迎え、多くの選手が来る新シーズンに向けて順調に準備を進めている。その一方で今シーズンを戦う新天地が決まっていない選手もいる。今回は、昨季限りで所属クラブを契約満了で去り、無所属が続いている選手をピックアップして紹介する。（データは2024年8月12日現在）

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DF：ジョエル・マティプ（元カメルーン代表） 生年月日：1991年8月8日 前所属：リバプール（イングランド） 23/24リーグ成績：10試合0得点0アシスト 　昨シーズン限りでユルゲン・クロップがリバプールの監督を退任した。一つの時代が終わりを告げ、それと同タイミングでジョエル・マティプも契約満了に伴い、マージーサイドを離れることになった。 　2016年夏にシャルケからリバプールに移籍したマティプはすぐにCBのレギュラーに定着。怪我に悩まされた時期もあったが、2018/19シーズンにはクラブにとって14年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ（CL）優勝に大きく貢献した。 　全盛期は地上戦、空中戦ともに勝率が70%を超えるなど対人戦で無類の強さを誇り、最終ラインからのドリブルでの持ち運びでプレスを回避する姿も印象的だった。リバプールの守備の要であるフィルジル・ファン・ダイクと最も堅いコンビを築いたのは間違いなくマティプだろう。 　ピッチ上では攻守両面で多大な貢献を披露していたマティプだが、負傷癖という最大の課題を克服できていない。リバプール加入後にフル稼働したシーズンはほとんどなく、『transfermarkt』によると8年間で16度も離脱をしたそうだ。2023/24シーズンも12月に膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負っており、このコンディション面での不安が、8月中旬になっても新天地探しに苦戦している一因として考えられている。