日本で一番「大きなお札」は? 現代の「長財布」には収まらないって本当? 大きさ・紙幣の歴史を解説
日本史上、最大・最小の「お札」は?
それでは、これまでに日本銀行が発行してきた紙幣のうち、「最大サイズ」と「最小サイズ」のものは、何だったのでしょうか。 日本銀行のサイトによると、史上最大サイズの紙幣は1891年(明治24年)に発行された「改造百円券」で、縦130mm・横210mmでした。現在発行されている1万円札より縦横ともに50mmほど大きく、現在使用されている長財布にはとても収まりきらないものです。 一方、史上最小サイズのお札は1948年(昭和23年)に発行された「A五銭券」です。縦48mm、横94mmと、現在使用されている紙幣と比べると3分の1程度の大きさでした。(図表1) 図表1
日本銀行のサイトより抜粋 紙幣の歴史は古く、10世紀ころには中国で使用され始め、日本では17世紀の江戸時代頃から使用されてきたとされます。新紙幣が発行されたことをきっかけにお金の歴史について調べ、東京都北区にある「お札と切手の博物館」や東京都中央区の「貨幣博物館」などを訪れてみることも楽しいかもしれません。年末年始の家族イベントとしていかがでしょうか。
まとめ
日本で発行された史上最大の紙幣は、1891年(明治24年)に発行された「改造百円券」で縦130mm・横210mmという大きさでした。これは現在発行されている1万円札(縦76mm、横160mm)と比べて非常に大きく、細かく折りたたまなければ現在使用されている長財布には収まりません。 東京都北区にある「お札と切手の博物館」や東京都中央区の「貨幣博物館」には、世界で発行されてきた紙幣や硬貨が常設展示されています。新紙幣の発行をきっかけに、お金の歴史について調べてみることも良いでしょう。 出典 国立印刷局 新しい日本銀行券特設サイト 日本銀行 お金の話あれこれ(2) 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部