【医師監修】血糖値スパイクとは?食後に注意!原因と予防をわかりやすく解説
注意点・リスクを解説
血糖値スパイクに気付いていない場合、知らないうちに病気を引き起こしたり進行させたりすることも。ここでは代表的な症状や注意点、リスクについて解説いたします。 ●心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことも 血糖値スパイクは、動脈硬化を進行させるといわれています。 動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。実際に食後の血糖上昇が心筋梗塞のリスクを高めることが、多くの研究で明らかになっています。 ●認知症のリスクを高めるのか 血糖値スパイクによる一時的な高血糖や低血糖状態が、認知症のリスクを高める可能性があると考えられているようです。 高血糖の持続も認知症に関係がありますが、低血糖も認知機能の低下の原因となることが明らかとなっています。認知症の予防には、血糖値の変動がなく安定した血糖値を維持することが大切です。 血糖値スパイクで引き起こされる血糖値の急上昇と急下降が、脳機能に影響を与える可能性があるので注意しましょう。
まとめ
以上、血糖値スパイクについてお伝えいたしました。 血糖値スパイクは食後に血糖値が急上昇し、その後に急降下する現象で、インスリンを分泌する能力の低下が主な原因です。無自覚の場合が多いので、食後に強い眠気がある場合などは少し気にしてみるとよいかもしれません。 なお、血糖値スパイクの検査には75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)が有効です。CGMを使うと、日常生活の中での血糖値変動を確認できます。 血糖値スパイクを予防するには、食事や運動といった日々の生活習慣の見直しが大切です。 当記事が血糖値スパイクを意識するきっかけにしていただけるとうれしいです。 ・参考文献 厚生労働省 e-ヘルスネット J-STAGE Flash Glucose Monitoring(FGM)時代の血糖値の分類 ―低血糖・血糖値スパイクを中心に― 糖尿病と認知症 食後血糖と栄養素摂取の順番 食べ方と食べる時間が血糖変動に影響を与える 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 血糖値スパイクを予防しよう ──糖尿病になる前に対策を! 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター 低血糖 ■教えてくれたのは… シンクヘルスブログ編集部 糖尿病に強みを持つ健康管理アプリを展開するシンクヘルス社のオウンドメディア。ダイエット、糖尿病の食事、マインドフルネスなど幅広い健康情報について、管理栄養士や臨床心理士、運動指導士などの専門家陣が確かな根拠をもとに執筆している。 構成/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部