【医師監修】血糖値スパイクとは?食後に注意!原因と予防をわかりやすく解説
【予防】血糖値スパイクを抑えるには
血糖値スパイクを予防するには、食事の摂り方や運動が重要です。 ●食事は順番が大切 食事の順番は、野菜→肉や魚→ご飯やパンの順がよいです。 まず、食物繊維の多く含まれる野菜を食べると、糖質(ブドウ糖)の吸収が緩やかになり血糖値の急上昇を防いでくれます。次に、肉や魚を食べるとインクレチンというホルモンの分泌が促され、食後の血糖上昇が抑制されます。 なお、糖質メインの食事を摂ると血糖値が急激に上がりやすいので、食べすぎには注意をしましょう。 ・朝食を食べよう 実は、1日3食規則正しく食事を摂れば血糖値スパイクが発生していない人であっても、朝食を抜くと昼食後に血糖値スパイクを起こすことがあるといわれています。 また朝食に限らず食事を抜くと、次の食事を摂った際に一気に血糖値が上がりやすいです。規則正しく3食食べることが、血糖値スパイクを防ぐために大切です。 ●適度な運動を取り入れる 食後にちょっとした運動をすると、血糖値の急上昇を抑えられます。 食後に散歩をしたり、家事をしたり、食後に適度な運動を取り入れて習慣化できるとよいですね。
血糖値スパイクかどうか調べる方法
食後の血糖値変動を調べる方法には、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)があります。 10時間以上の絶食後、75gのブドウ糖が入ったサイダーのような飲み物を摂ります。そして30分後・1時間後・2時間後に採血をして、血糖値やインスリン値の変化を測定するという検査です。 ●CGMを活用 CGMはContinuous Glucose Monitoringの略で、持続グルコース測定の意味です。 CGMは皮下組織のブドウ糖濃度を、連続的に測定できます。血糖値の変動と間質液中グルコース値の変動はよく似ているので、測定を続けると1日の血糖値の変動がわかる仕組みとなっています。 インスリン治療を行っている患者さんのうち、医療機関で必要と判断されたケースでは、保険診療として処方されます。また、ネット通販などで自費購入することもできます。