元詐欺師リーダーらが語る「闇バイト」大増殖のワケ。「ピュアな性格の人が多いからか指示に忠実に従ってしまう」
最近、捕まるリスクが高いと思われる強盗事件が闇バイト応募者を実行犯として多発しているのはなぜか? 前出の廣末登氏は、「あれは賢くない連中のやっていること」と語る。 「私が先日裏社会にいた人間と電話で話したときに、『今、強盗をしているようなやつらは素人だよね』という話をしました。裏社会の中でも賢いやつらは、もっとローリスク・ハイリターンの仕事をしています。例えばSNS型投資詐欺やロマンス詐欺などの、SNSアカウントを消してしまえば追跡されづらく、捕まるリスクの低い詐欺です。 そういう意味では、今の裏社会のビジネスは賢く稼ぐ人たちと、そうじゃない人たちで二極化していると感じます。強盗でお金を稼ごうとする人たちは当然ながら後者で、犯行自体にもあらがあってすぐに警察に捕まります。 ただ、先ほども述べたように日本には情報弱者の若者が多く、実行犯の確保には困らない。この負のサイクルをどうにかしないと、日本での闇バイトの増殖は今後も止まらないと思います」 年々私たちにとって身近な存在になっている闇バイト。加害者にも被害者にもならないために注意が必要だ。 写真/共同通信社