【40代、50代・どうする?眼瞼下垂/医師の本音対談】眼瞼下垂の治療や手術、後悔しないクリニック選びのポイントは?
麻生先生による症例:切開による眼瞼下垂手術と、目の下のたるみ取りをした60代女性。 下は術後7カ月
口コミやレビュー、それに対するクリニックの返信も参考に
麻生 先生はそれぞれ皆、自分の得意な「黄金パターン」があって、そこから外れるようなことを患者さんから指定されたら、「無理~」ってなりますよね。 高田 好みがありますね、こうするのがきれいと信念を持っている。 麻生 どんなに自費手術でも、「二重の幅はこうお願いします」と言われて、それをいいと思わなければそのとおりにはできないですよ。そのとおりにやってうまくいかないことはわかってるのでね。さようなら、となります。 そんなこと言うと、さっそくネットに書かれてしまうんですけど(笑)。 高田 今、口コミやレビューがすごいですからね。でも、僕はネットの書き込みは参考にしていいと思いますね。 麻生 一部、偏った書き込みもありますけどね。本当の患者さんじゃなかったり。全部信用しないほうがいいと思うこともありますよね。 高田 書かれたほうの対応、返信も大変です。でも書きますよ。 クレームを書いた人に対してというよりも、それを読んだ人がどう思うかが大事だと思うんです。読む側が正当に判断してくれたらいいなと思って。 麻生 そういう意味ではネットでの発信は大事ですよね。インスタとかYouTubeとかも。どんな人かわからない先生に頼みたくないですしね。 高田 僕がずっとブログを書き続けているのもそれです。患者さんは論文は読めないけどブログは読める。 麻生 それ以上に知りたかったら、まずカウンセリングに行けばいい。 高田 そうですそうです。僕はメール相談までやっています。 眼瞼下垂は緊急性のない疾患だからこそ、自分でしっかり調べたり勉強しておけると思いますね。 次回、後半へ続く。
【教えてくれたのは】 高田尚忠さん 眼科医。高田眼科(静岡県浜松市)院長、フラミンゴ眼瞼・美容クリニック(愛知県名古屋市)主宰。眼科医と形成外科医の知識、豊富な眼瞼手術の術者としての経験をもとにファシアリリース法を考案。保険適用手術にこだわり、手がける眼瞼下垂手術は年間2000件以上。全国から患者が来院。メールでの眼瞼下垂相談も可能。
【ゲスト】 麻生 泰さん 形成外科医・美容外科医。医療法人社団東美会理事長、東京美容外科統括院長。慶應義塾大学医学部非常勤講師。2004年、現名称である「東京美容外科」の1号院を開院し、今では東京美容外科の系列院は100院以上。眼瞼下垂だけでなく、豊胸手術のパイオニアとして、学会での発表や海外での講演も多数。歯に衣着せぬトークが人気でメディア出演も多く、自身のYouTubeチャンネル「ドクターA(麻生泰)」は、登録者数が19.8万人に。公式サイト イラスト/かくたりかこ 取材・原文・画像制作/蓮見則子