【40代、50代・どうする?眼瞼下垂/医師の本音対談】眼瞼下垂の治療や手術、後悔しないクリニック選びのポイントは?
まぶたのたるみ、目の見えにくさ、おでこのシワ、そして肩こりや首こり…。そんな症状のある眼瞼下垂(がんけんかすい)は、治療できる病気だ。でも、いざ手術となったらどこへ行けばいいの? という声もよく聞く。眼瞼下垂に詳しい医師の二人が本音でプロのトークを繰り広げてくれた。
今回、話してくれるのは、東京美容外科クリニックの統括院長で、メディアにも多数出演している形成外科医・美容外科医の麻生泰さん(左)と、手がける眼瞼下垂手術は年間2000件以上という眼瞼下垂のエキスパート、この連載の監修、眼科医の高田尚忠さん(右)だ。忌憚のないコメントに期待しよう。
眼科、美容外科、形成外科…実は、何科に行くかより、医師次第!
麻生 有名人などを見るとやっぱり「ちょっと、あれはかわいそう。なぜ?」と思う人いますよね。普通に眼瞼下垂の手術をしてもらえればよかったのにな、と。 高田 それ、あります。なぜそんな失敗をされてしまったの? なんでそこに行ってしまったの? と。 麻生 眼瞼下垂の治療はどこでやったらいいのとよく聞かれますが、何科ならいいとかいう話じゃない。先生によりますよね。 うちは美容外科ですが、僕自身は慶応の形成外科、大学院で博士号を取ったので形成外科医なんですよね。 形成を学ばずにいきなり美容外科に行った人が、眼瞼下垂の切開手術はできないと思います。そういう教育を受けてないから。ただし、形成外科医でもできない先生もいる。 眼瞼下垂を専門的にやられてる先生のところに自分で積極的に見に行ったり、トレーニングを受けたりしている先生でないと無理だと思いますね。 逆に美容外科でもとても上手な人もいるし。形成を学んでなくても、自分自身で研究してセンスのいい先生もいる。 高田 僕は眼科医でありながら、形成外科で眼瞼下垂の勉強をした珍しいパターンだと思います。その医師が何ができるか、どんな手術ができるかは、ホームページを見ればだいたいわかりそうですよね。 麻生 大学病院なんかでは「目が開けばいい」と思ってる先生もいますしね。 高田 眼科も、そういう意味で言うと「開けばいい」という先生が多いかもしれません。僕自身はそこが違いますけど。 麻生 高田先生、他院の修正手術も多いんじゃないですか? 高田 僕のところは眼瞼下垂手術専門と謳っていることもあり、眼瞼下垂手術のうち、1~2割が他院の修正手術。県外からもかなり多くいらっしゃいます。 中には何度も手術を受けている方もいて。修正手術をやればやるほどこちらは難しくなる。修正は、埋没法による二重手術後のケースが多いですかね。「なんでこんな手術したかな~」と思いながらやってます。その分、とても勉強になりますけど。