「なぜ売れたのか」疑問を持とう! ユーザーの目的からニーズを探りEC改善施策につなげるために「情報管理」が重要
私がコンサルティングで実際に経験した話を元に、「情報管理」の重要性を説明したいと思う。(実際の事例をわかりやすくするため、少し変更を加えています)
とても楽しみ!
商品が売れても「喜ぶだけ」はNG! 「なぜ売れたのか」疑問を持つことが大切
とある食品を販売しているECサイトでの出来事だった。そのお店はご当地の「ポッキー」とか「ぷっちょ」といったご当地もののお菓子を販売している。
たとえば北海道なら「夕張メロンポッキー」、愛媛なら「伊予柑ぷっちょ」みたいな商品ですね。
そう。そういったご当地のお菓子を何種類か売っていた。商品単価は800円くらい、客単価は2000円~3000円くらいで、お客さまは2~3商品を購入していく。そんなネットショップだった。 しかしある日、異常に客単価が高い日があった。
えっ。もしかして、販売価格の設定が間違っていた? 1商品を8000円で登録しちゃっていたとか……。
違うよ(笑)。商品のまとめ買いが入ったんだ。1商品あたり20~30個、それを4~5商品。だから、1人のお客さまが6万円以上購入したことになる。当然、受注処理の担当者がまとめ買いに気づき、歓喜の声をあげたわけだ。
まあ、いきなり6万円の受注が入ったらうれしいですよね。ネッタヌもきっとその日はルンルンだと思います。
ネッタヌ君、喜ぶだけ?
え……(何だか妙なプレッシャーが……)
大いに喜んで良いのだけれど、喜ぶだけ? 喜ぶだけじゃダメでしょ。 こういうときはね、「何故こんなことが起こったのか?」を考えるんだよ。これが「情報管理」の神髄。喜ぶと同時に「疑問を持つ」んだ。
すみません、単に喜んだだけになっちゃいました。
お客さまが疑問に思うことをきちんとネットショップに表記しよう
よくよく過去の受注を調べてみると、件数は多くないとはいえ、「まとめ買い」がいくつかあった。これまではまとめ買いがあっても特段気にせずに「右から左に」情報が流れていたわけだ。 「商品が『まとめ買い』される」とわかったときにまずやることは、何だと思う?
う~ん、う~ん。