芸人・柳瀬たかおさんが49歳で逝去 「虚血性心疾患」の前兆となる初期症状とは
虚血性心疾患の主な原因
・高血圧症 高血圧症の一番の原因は塩分のとりすぎによるものです。その他には肥満、メタボリックシンドロームが原因となります。無症状であることが多いのですが、頭痛やめまい、ふらつきを起こすこともあります。定期的に血圧を測定し、家庭血圧が135/85mmHg以上が続くときには、内科を受診しましょう。 ・高コレステロール血症 高コレステロール血症は、肉の脂、バター、マーガリン、加工食品などに含まれる飽和脂肪酸を多く摂取することにより、血液中のコレステロール値が高くなる病気です。甘いもの、糖質を多く摂取すると中性脂肪が上昇します。これも高コレステロール血症の原因となります。 無症状であるため、年1回の定期的な健康診断をお勧めします。症状がないため放置してしまうことが多い病気ですが、中性脂肪が1,000mg/dlと重症の高トリグリセリド血症になると膵炎になる可能性が高くなるため、すみやかに内科を受診しましょう。 ・糖尿病 糖尿病とは、血糖値を下げる作用があるインスリンというホルモンがうまく作用できないことで、血糖値が持続的に高い状態が続く病気です。原因としてはインスリンが分泌されない、または高コレステロール血症、肥満などの影響でインスリンが効果を発揮しにくくなることが挙げられます。軽度の糖尿病であれば自覚症状はありませんが、血糖値の高い状態が持続すると喉の乾き、多飲、多尿、体重減少を起こし、急激に糖尿病が悪化した場合は意識障害を起こすこともあります。健康診断で高血糖を指摘されたときは、一般内科や糖尿病内科を受診しましょう。意識障害を起こすほどであれば、救急外来を受診したほうがよいでしょう。
すぐに病院へ行くべき「虚血性心疾患の前兆」
ここまでは虚血性心疾患の前兆を紹介してきました。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。 ・20分以上持続する突然の胸痛のの場合は、循環器科へ 20分以上胸の痛みや圧迫感が持続している場合は虚血性心疾患の可能性が高くなります。また呼吸がしにくい感じ、意識を失うほどの痛みである場合も重症であり、虚血性心疾患を疑いますので、すみやかに救急外来、循環器内科を受診しましょう。 受診・予防の目安となる「虚血性心疾患の前兆」のセルフチェック法 ・急ぎ足のときや運動したときに胸の痛み、胸の圧迫感がある場合 ・胸の痛みや圧迫感が最近になって初めて生じた場合 ・胸の痛みや圧迫感が生じる間隔が以前より短くなってきた場合 ・最近になって胸の痛みや圧迫感の回数が増えてきた場合