プチプラコスメ・ザ・ベスト2024【2】ナチュラルに盛れる「ケイト」のアイシャドウがリップモンスター級大ヒット!
締め色っていらないかも? を実現
ポイント2、締め色っていらないかも? を実現している。 コレは数年前から、他ブランドのアイシャドウでも見られる傾向ではあるのですが、いわゆる“締め色”が4色の中にない設計、というのも人気になった理由のひとつだと思います。 “締め色”は、まぶたのキワに入れて目もとの印象を際立たせる効果が高く、大昔にメイクを覚えた筆者などは、通常はどうしてもその通りに締め色を入れたくなります。ケイトのこれまで発売された多色シャドウもだいたい締め色は入っていました。 それはそれでひとつのメイク法として良いと思うのですが、ここ数年のメイクのトレンド、時代の気分はちょっと違う方向。 特にミュートメイクの場合、まぶたのキワに強い色は入れず、アイライナーとマスカラのみ。またはアイライナーすらナシの場合も。その方が、肌に近い繊細なカラーが引き立つのだと思います。 一応右上に、最も濃い色が入ってはいますが、普段“締め色”として想像する色より濃度は3段階以上くらい薄め。この色はあくまで、まぶたの立体感を出すための影色なんですね。 濃い色を入れなくても目の印象を強められることを実証できたという点も人気の理由だと思うのです。
限定発売の3種は“奥目解消シャドウ”として大人気
そんなこんなで大ヒットにつながったのだと思いますが、2024年10月19日には、数量限定発売で3種が登場しています。 赤みの入った“火照りカラー”の3種ですが、「奥目でも盛れる」という声が上がり、“奥目解消シャドウ”というワードもあちこちで見られます。 そんな風に、使った人たちから自発生的に言葉が生まれてくるのは、良いコスメの証。 あと書ききれないのですが、中のシャドウが丸く盛り上がっているように見える4つの窓が印象的なフタのデザインと、右下のラメカラーがまったくザラザラせずしっとり吸い付く粉質という点もかなりいい! と思います。 毎年そんな話題になるコスメを生むケイトは、ホントにすごいと思います。開発の方たちが、今皆がどんなコスメを求めているのかを察知するアンテナがめちゃくちゃ優秀なんだと勝手に思ってます。 来年はどんな話題のコスメが登場するのか、今から楽しみです。 ケイト 斎藤真知子 高級コスメにうっとりしつつ、デイリーメイクにはプチプラコスメも出番多し、の美容メインのなんでもライター。編集プロダクションと美容雑誌編集部を経てフリーランスに。かれこれ20ウン年美容雑誌業界の片隅でお仕事中。肌データは、アトピー持ちの(でも現在はほぼ出ない)基本乾燥肌。……なのに寄る年波で部分的な毛穴の開きやテカリも気になる。スペインとお肉とオヤジ俳優好き。
斎藤真知子