小池都知事が定例会見7月9日(全文1)50代はワクチン接種を積極的に受けて
基本的な感染防止対策と人流の抑制
今後さらに大規模接種センターの設置のほうも進めてまいります。そのときに必要なのがこのワクチン接種の担い手、打ち手の方でありますけれども、こちらの育成も進めてまいりました。筋肉内注射の実技研修も行って、東京都看護協会、それから東京都歯科医師会、東京歯科保険医協会、それぞれご協力いただくほか、都としても今週月曜日から歯科医師の皆さんに対して、水曜日からは東京消防庁の救急救命士に対して、この筋肉注射についての研修も開始をいたしております。7月5日から30日にかけてこの研修を行いますと、約1000名の担い手の育成につながってまいりますので、都の大規模接種センターなどでの活動をお願いしたいと考えております。 いずれにしましても打つものが必要でございますので、国におかれてはワクチンの確実な確保、よろしくお願いを申し上げます。 そして、このワクチンの接種のスピードでありますが、このままいきますと8月下旬には1回目の接種率が約4割に達するということを見込んでおります。ワクチンが4割に、ワクチンが皆さんに行き渡るまでの間というのは、これまでどおりの基本的な感染防止対策の徹底、それから人流の抑制ということが大事になっていくわけでございます。この間の微妙な、なんて言うんでしょうか、隙間といいましょうか、ここを埋めていくことが今、この連日120%を超える感染者を出しているわけでありますけれども、この間をどうしのいでいくか。そしてまた一方でワクチンの接種のスピードを上げていくかと、この両方でいくしかないといえばないんですね。
聖火リレーが今日から始まる
そしてまた、今回、恐縮でございますが緊急事態宣言につながっているということでありますけれど、なんとしてでもこれを最後の緊急事態宣言にしていく、そのためにも皆さん、1人1人の行動、これが鍵になって、そして未来をつくっていくんだということ、これをあらためて申し上げまして、コロナ対策についての、まず皆さまへのご報告、そしてお願いにさせていただきます。 次に2つ目のテーマでありますが、先ほど午前中、駒沢のほうにまいりました。都内のオリンピック聖火リレーが今日から始まったわけでございます。で、全国46の道府県を巡った聖火がいよいよ東京に到着をいたしました。あらためて考えますと東京大会の原点、復興オリンピック・パラリンピック、そして平和の祭典ということでございます。コロナ禍の中で懸命に努力を重ねてこられたアスリートの皆さん、その方々が一堂に会して競い合う、そのようなスポーツの力で世界に向けて勇気や団結、連帯を示す、そのような大会になることを期待いたしております。 そしてまた、この今日から始まりました東京における聖火リレーですが、オリンピックのシンボルである聖火を掲げることで平和、団結、そして友愛といったオリンピックの理想の体現、さらには開催国の全体に来たるオリンピックを広めるということでございます。 聖火でありますけれど、皆さん、ご承知のとおり、昨年の3月の時点でギリシャで採火されたもの。それが日本に運ばれて1年間大切に保管されてきた。そして3月25日に福島県のJヴィレッジで聖火リレーがグランドスタートしました。そのとき私も立ち会わせていただいて、ずっと日本国内を回る長い旅をしてき、今朝、駒沢オリンピック公園陸上競技場でのお披露目会、お披露目式。そしてその聖火を、聖火リレーアンバサダーで大阪府で聖火ランナーも務められた田口亜希さん、今日、車椅子で参加していただきました。田口さんから私がその火を受け取った。コロナ禍の厳しい状況、全国の皆さまの強い思いと、そしてさまざまな工夫で乗り越えて、聖火がつながれて東京に到着をしたと。