7浪の末、54歳で医師に!3児の子育てをしながら、それでも医師になった思いとは。
新開さんの生き方が他の人にとっての希望に
新開さんが医師になったことによって救ったのは、自身だけではない。辿ってきた道は他の人にも希望を与えている。 新開さんのもとには、年齢を重ねてからの医学部受験を検討している人たちが相談に来るようになった。 「受験する大学を選ぶ際のポイントや、奨学金に関する情報を伝えています。そのほかに家庭との両立のアドバイスなどもしていますね。挑戦したい気持ちがあるのなら、背中を押してあげるようにしています」 他にも同じような境遇の人たちから、新開さんの存在が医学部受験を志す上で勇気をくれたという内容のメッセージも届くそうだ。 「一人でも多くの方に、勇気を持って夢に向かって一歩を踏み出していただきたい。大それた資格などでなくてもいいんです。その励みになるよう応援していきたいです。それも私の使命の一つだと思っています」 通っていた予備校の講師たちも、新開さんの医学部合格に驚いただけでは終わらなかった。その中の一人の男性講師も医師を目指して医学部に入学。その後、実際に医師になった。彼もまた胸に秘め、諦めかけていた夢を叶えたのかもしれない。
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