自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文1)外交・安全保障政策はかなり違うかもしれない
継承よりもチェンジという理解でいいのか
FACTA:『FACTA』の宮嶋と申します。石破ビジョンを拝読しますと、やはり現政権の継承よりもチェンジという感じが私はするんですけど、そういう理解でいいのか。それで2つ聞きたいことがありまして、1つ目は21世紀中ごろまでに約300万人を地方に分散すると。300万というと、300万人移住するというのは茨城県や広島県より大きいわけですよね。これ、先生どういうふうに、本当にやろうと思っていますか。 それから、先生は男っぽいし、水月会って確か【ナ****00:14:37】全部男なんですけどね。この中には、女性が活躍できない仕組みをいろいろ是正して、女性管理職、議員比率を向上しますと、これ、先生が、これ、どういうふうに具体的に、クオータ制とかいろいろありますけど、まず水月会に女性が欲しいと思いますけどね。そういう意味で、この2点について、ユニークだと思うので、伺いたい。 石破:なんか違うような気がするというのは気のせいです。あえてそういうことにしたわけではありませんが。最初のお話でも教えたように、成果として引き継ぐものは引き継ぐということですね。株は高いほうがいい。企業の利益も多いほうがいい。しかしながら個人所得はどうなんだろうかということを考えたときに、継続すべきアベノミクスといわれるものはしていきながら、変えるべきものは変えるというのは、これは当然のことではないかというふうに考えておるところでございます。
日本がイニシアティブを発揮すべき
外交・安全保障政策はかなり違うのかもしれません。私はやはりアジアと共に生きる日本ということを論ずるときに、アジアの歴史、なかんずく日本との関わり、そして宗教、文化、そういうものをきちんと理解しないで一緒にやろうというのは、それは難しいと思っております。私はこのコロナ禍の間にずいぶんといろんな歴史を勉強しましたが、まだまだ十分だとは思っておりません。アジアと共に生きる日本。それが、あるいはEUもそうかもしれません。アメリカと中国、共にやっていこうよという世界をつくるために、日本がイニシアティブを発揮すべきだというふうに考えておる次第でございます。 そんな移住をどうやって実現するんだということでありますが、地方でも雇用と所得があるということでなければ移住は進みません。東京にお住まいの40代、50代の男性の方々にアンケートを取れば、8割の方が第2の人生を地方で過ごししたいねというふうにおっしゃっておられます。内閣府のアンケートであります。じゃあなんでそれが実現しないのかということを考えたときに、仕事がないのかっていえば、今地方に仕事はあります。どこでどのような仕事があるかという発信をさらにしていきたいというふうに思っております。仕事はある。 じゃあどうなんだ、ほかになんなんだというと、教育はどうなんだということがございます。このコロナは全国どこにいても同じ教育が受けられるということを示す契機になったと思っております。先般、長野の喬木村というところに行きました。最大限ITを活用した教育をやっております。1クラス30人の第一小学校。1クラス6人の第二小学校。おんなじ授業をやります。そうすると友達ができます。1つの中学校にいっても、すぐに仲良しになれます。高いレベルの授業が行われます。そのようなICTを使った質の高い教育ということが全国どこでもできるということ、それはコロナの与えてくれた1つのきっかけだと思っております。これを早急に普及するということです。教育。